LANDesk Softwareは7月11日、シーア・インサイト・セキュリティ(SIS)との業務提携により製品化されたコンプライアンス対策ソリューション「LANDesk Compliance Manager powered by SIS(LDCM)」に関する説明会を開催した。SISとの提携は、2007年7月3日に発表されている。
LDCMは、LANDeskが培った資産管理ソリューションの経験や実績とSISのログ管理ソリューションのノウハウを組み合わせたログ管理ソリューション。既存システム環境に短期間で導入でき、迅速に効果を実感できると共に、将来にわたり使い続けることができるのが特長となっている。
主な機能としては、ウェブアクセスやメールの送受信、ファイル操作、アプリケーションの起動や印刷履歴などのクライアント操作におけるログの記録/確認をはじめ、重要なファイルや禁止アプリケーションの操作、リムーバブルメディアの利用におけるリアルタイムなアラートなど。LANDesk Management SuiteやLANDesk Security Suiteの管理データを反映した統合レポートも作成できる。
最大の特長は、既存の環境に影響を与えることなく導入できる設計思想。クライアントに導入されるエージェントソフトウェア軽量に設計されており、約600KBのサイズでメモリ常駐量は1MB以下、CPU負荷は通常で1%以下となっている。また、サードパーティ製品との協調性を重視し、重要なレジストリ情報を書き換えることもない設計となっている。さらに、クライアント環境だけでなくサーバ環境のモニタリングも可能になっている。
LANDeskの代表取締役である今井幹夫氏は、「IT統制に対する社会的要請の高まりと共に、コンプライアンス管理が重要になっている。これに伴い、ユーザーから“LANDeskは、なぜセキュリティ製品を出さないのか?”という要望も聞かれるようになってきたことが、LDCMを発表した理由だ。今後、SISとの提携は、日本市場だけでなく、本社も含めた提携にしたい」と言う。
一方、SISの代表取締役 CEO(最高経営責任者)である向井徹氏は、「LDCMは、小規模システムから大規模システムまで、柔軟な導入と拡張が可能。フォレンジックの視点で総合的なログ管理ソリューションを実現できる」と話している。