業界タイムマシン19XX--Trip6:哀・おぼえていますか?(前編) - 4/5

大河原克行

2007-07-13 13:45

 ……ようこそ、「業界タイムマシン」のコックピットへ。私は、ナビゲーターの大河原克行です。このコーナーでは毎回、IT業界の歴史を、当時の写真を交えながらご紹介していきます。
 さて、今回のテーマは、「哀・おぼえていますか?(前編)」です。
 IT産業には、発表時点では、大きな注目を集めながら、激動の歴史の荒波に揉まれ、消えゆく運命をたどった製品、サービス、コンセプトが少なくありません。その様相は、まさに群雄割拠、栄枯盛衰の激しいIT産業を物語るものともいえます。今回と次回は、IT産業の荒波に消えていった製品などを振り返ってみましょう。
 それではこれから、あなたをIT業界の過去へと誘います……。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)
 「OS/2」は、もともとIBMとMicrosoftの共同開発でスタートしたOSだ。マルチタスク、分散処理が可能なOSとして注目を集めたOS/2は、1987年にOS/2 V1.0を発表。同V1.2までは共同開発の道を歩んでいたが、OS/2 V2.0以降は、IBMによる単独開発となり、MicrosoftはWindows NTの開発に力を注ぐことになった。とはいえ、当時、OS/2搭載PCは、IBM以外にも多くのメーカーが採用を表明していた。OS/2 V2.0では、全世界22社のPCメーカーがOEM契約を結び、「OS/2 Warp V3日本語版」においても、国内で15社が採用。7社があらかじめパソコンにプレインストールして製品出荷することを表明した。なお、OS/2は、1996年の「OS/2 Warp 4」を最後に開発を終了。2006年12月31日で、すべての活動が終了している。だが、OS/2 Warpの後継OSとして、「eComStation」が流通している。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)

 「OS/2」は、もともとIBMとMicrosoftの共同開発でスタートしたOSだ。マルチタスク、分散処理が可能なOSとして注目を集めたOS/2は、1987年にOS/2 V1.0を発表。同V1.2までは共同開発の道を歩んでいたが、OS/2 V2.0以降は、IBMによる単独開発となり、MicrosoftはWindows NTの開発に力を注ぐことになった。とはいえ、当時、OS/2搭載PCは、IBM以外にも多くのメーカーが採用を表明していた。OS/2 V2.0では、全世界22社のPCメーカーがOEM契約を結び、「OS/2 Warp V3日本語版」においても、国内で15社が採用。7社があらかじめパソコンにプレインストールして製品出荷することを表明した。なお、OS/2は、1996年の「OS/2 Warp 4」を最後に開発を終了。2006年12月31日で、すべての活動が終了している。だが、OS/2 Warpの後継OSとして、「eComStation」が流通している。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)

写真提供:大河原克行

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]