プレゼンの定石と化したPowerPoint、最新版を使いこなすための10のポイント - (page 3)

文:Deb Shinder 翻訳校正:吉井美有

2007-07-17 12:00

#3:SmartArtグラフィック

 PowerPoint 2003では、「ワードアート」や「オートシェイプオブジェクト」の挿入が可能であったが、PowerPoint 2007ではSmartArtというコンセプトが追加されている。SmartArtグラフィックとは、コンポーネントや表題への番号付けや、階層関係の表示、プロセスや手順の図解、マトリックスの作成といった、定型的な作業のための配色や作図をあらかじめ用意した、情報やアイデアのビジュアルな表現である。

 SmartArtグラフィックは[挿入]タブから容易に追加することが可能(図F)であり、かなり多くの選択肢が用意されている。

img 図F:SmartArtグラフィックを用いることで、プレゼンテーションの見栄えを迅速かつ容易に整えることができる

 SmartArtグラフィックを挿入すると、[デザイン]タブがオープンし、選択済みのグラフィックを編集するためのオプションが表示される。ドロップダウンリストで表示される「SmartArtスタイル」から選択することで、色を変更したり、グラフィックに3D効果を適用したりすることができる(図G)。

img 図G:SmartArtグラフィックでは、色を変更したり、3D効果を適用したりすることができる

#4:強化された表とグラフの作成機能

 PowerPoint 2007では、多くのスライドプレゼンテーションにおいて重要な要素となる表やグラフの作成、編集を簡単に行えるようになっている。Excelのスプレッドシートの情報はカットアンドペーストでより簡単に取り込めるようになったうえ、表やグラフの追加は[挿入]タブにてマウスでポイントしてクリックするだけで行える。

 また、あらかじめ用意されているグラフのスタイルはその数がさらに増え(図H)、選択や編集が簡単に行えるようになっている。

img 図H:PowerPoint 2007ではグラフの選択や編集がより簡単に行えるようになった

 「表」挿入ツールで表に必要な行と列を指定するには、それらをハイライト表示させればよいので簡単だ(図I)。

img 図I:「表」ツールのセル構成をハイライト表示させると、行と列がスライド内に表示される

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