プレゼンの定石と化したPowerPoint、最新版を使いこなすための10のポイント - (page 5)

文:Deb Shinder 翻訳校正:吉井美有

2007-07-17 12:00

#7:より小さなファイルサイズ、より優れたファイル形式

 手の込んだスライドプレゼンテーションのファイルサイズは、特に数多くのグラフィックを使用していたり、ビデオを埋め込んで使用している場合にとても大きなものとなる。このため、メールボックスの制限を抱えているユーザーに対して、PowerPointのプレゼンテーションを電子メールで送信することが難しい場合もある。

 PowerPoint 2007がデフォルトで使用するXMLベースの新しいファイル形式(.PPTX)ではファイルが圧縮されるため、ファイルサイズが小さくなる。場合によっては75%も小さくなることがある。また、XMLベースのファイルでは、ファイル中にある一部の要素に破損や障害が発生した場合の復旧が容易になる。

 PowerPointの旧バージョンとの互換性が必要である場合、PowerPoint 2003形式(.PPT)でファイルを保存することも可能だ。

#8:PDF形式またはXPS形式でのファイル保存

 PowerPointによるプレゼンテーションをPDF形式またはXPS形式のファイルとして保存することができるようになった。これらの形式は、プラットフォームが異なっていてもオープンすることのできる標準形式となっているため、PowerPointを保有していない人々や、MicrosoftのOSを使用していない人々とプレゼンテーションを共有しやすくなった。

 また、これらの固定レイアウト形式のいずれかで保存することで、プレゼンテーションは容易に編集することができなくなるため、あなたの作成した状態がそのまま維持されることになる。さらに、PDF形式またはXPS形式で保存されたファイルは、レイアウトに関してはWYSIWYGとなっているため、印刷も容易である。

 PowerPoint 2007によるプレゼンテーションをPDF形式またはXPS形式で保存するにはまず、Microsoftのウェブサイトから無償のアドインをダウンロードする必要がある。このアドインがインストールできたら、Officeメニューの[名前を付けて保存]をクリックして[PDFまたはXPS]を選択し、「ファイルの種類」ドロップダウンリストから「PDF」(または「XPS文書」)を選択するだけだ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]