プレゼンの定石と化したPowerPoint、最新版を使いこなすための10のポイント - (page 6)

文:Deb Shinder 翻訳校正:吉井美有

2007-07-17 12:00

#9:非表示データの削除

 PowerPointも含めてOffice 2007プログラムでは、新たに「ドキュメント検査」機能が提供されている。この機能を使えば、プレゼンテーションを他者と共有する前に、非表示の個人情報やその他のメタデータがファイルに含まれていないかどうかを容易にチェックできる。特に、校閲プロセスを経たプレゼンテーションでは、コメントや注釈がファイル中に残っていても即座にわからない場合がある。また、自分の発表者ノートや非表示にしたスライドを他者に見せたくないという場合もあるだろう。

 「ドキュメント検査」機能を使用するには、Officeメニューから[配布準備]を選択し、次に[ドキュメント検査]を選択する(図M)。

img 図M:プレゼンテーションを配布する前に、非表示データがその中に存在しているかどうかを検査することができる

#10:プレゼンテーションのセキュリティ強化

 PowerPointによるプレゼンテーションの中に機密情報が含まれていることもある。例えばあなたは、企業の幹部らのために、その企業についての企業秘密や財務情報を含んだスライドショーを用意したことがあるかもしれない。PowerPoint 2007では、スライドショー中の機密情報を保護するために役立つ機能が数多く組み込まれている。

  • PowerPointファイルにデジタル署名を追加し、作成者の真正性と、署名後に内容が変更されていないことを保証することができる
  • プレゼンテーションを暗号化することができる
  • Windows Rights Management Services(RMS)環境では、プレゼンテーションを共有するユーザーがそのコピーや印刷、編集を行えないようアクセス許可を制限することができる

 こういったセキュリティメカニズムはすべて、Officeメニューの[配布準備]から利用することができる。

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