日本SGI(和泉法夫社長)は7月24日、米オンストア製のネットワーク接続ス トレージ(NAS)ヘッド製品「ONStor NAS Gateway」に、日立製のディスクア レイサブシステムを統合してパッケージ化した「Data Management Center」を 発売すると発表した。
「Data Management Center」は、最大8ノードまで拡張できるオンストア製 のNASヘッドと、デュアルRAIDコントローラによる高い信頼性を持つ日立のデ ィスクアレイサブシステムを統合したオールインワンNASパッケージ。大容量 データに対応する拡張性と信頼性を持ちながら、管理者不在のサテライトオフ ィス用ファイルサーバーとしても利用できるシンプルさを備え、バックアップ 機能も内蔵した。
仮想化技術を採用し、目的別に複数の仮想ファイルサーバーを構築したり、 ノードを移動することで最適な負荷分散が行える。スケーラブルな性能向上や 高いサービスの継続性を実現する「マルチノード・クラスタ」機能も搭載する。
1つのシステムにパフォーマンス重視のFCドライブ、キャパシティ重視のSATAドライブを混載することが可能で、2階層の効率的なストレージシステムを運 用することができる。単一プールリソースのストレージ管理によって、容量追 加やボリュームの割り当て変更なども簡単に行える。CIFSとNFSに標準対応す るほか、Disk to Diskの自動バックアップやスナップショットなどのデータ保 護機能も備えた。
価格は、小規模ファイルサービスやサテライトオフィスなどを対象としたエ ントリーモデル「DMC-1000シリーズ」が1515万9480円、中規模ファイルサービ スや部門ファイルサーバーなどを対象としたベーシックモデル「DMC-5000シリー ズ」が1940万8830円、大規模ファイルサービスや統合ファイルサーバーなどを 対象としたパフォーマンスモデル「DMC-7000シリーズ」が3159万7230円、高負 荷ファイルサービスや設計開発などを対象としたハイエンドモデル「DMC-9000シリーズ」が4839万6810円。
日本SGIでは、すでに販売している「ONStor Pantera」の上位製品として「Data Management Center」を位置づけ、オールインワンモデルのストレージ製 品をハイエンド市場にも拡大。ファイルサーバー統合や大規模データセンター などミッションクリティカル分野への対応を進める。