マイクロソフト、「IronRuby」の初期コードをリリース

文:Martin LaMonica(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-07-25 13:41

 Microsoftが、Ruby言語で.Netアプリケーションを書けるようになる「IronRuby」の初期バージョンをリリースした。

 MicrosoftのCommon Language RuntimeチームプログラムマネージャーJohn Lam氏は米国時間7月23日、IronRubyの初期コード投入と歩調を合わせ、Microsoftは社外からコードの貢献を募集する、と自身のブログに書いている。

 Lam氏によると、同社はRubyForge上でIronRubyを完全にリリースする意向で、8月末まで広範囲に貢献を募るという。同ソフトウェアは、オープンソーススタイルの「Microsoft Permissive License」で公開されている。

 IronRubyは、2007年5月開催のウェブ開発者およびデザインカンファレンス「Mix 07」で同社が発表した「Dynamic Languages Runtime」を採用している。同ランタイムがあれば、ダイナミック言語(スクリプト言語)を使って.Netアプリケーションを書けるようになる。

 Microsoftがサポートの意向を示す言語としてはほかにも、Python、JavaScript(EcmaScript 3.0)、およびVisual Basicなどがある。

 Microsoftが「Silverlightバージョン1.1」をリリースすれば(数カ月以内と予想される)、開発者はRubyなどの各種スクリプティング言語を使い、「Windows」やMac用「Safari」ブラウザ上でSilverlightウェブアプリケーションを構築できるようになる。

 最終的には、サポートされたダイナミック言語を使って携帯端末用アプリケーションを書くことが可能になると考えられる。また、LinuxにおけるSilverlightのインプリメンテーションであるMonoプロジェクトの「Moonlight」を使うことで、Linuxアプリーションの記述が理論上可能になると思われる。

 Silverlightは、AdobeのFlashに対抗し、リッチインターネットアプリケーションの記述と実行を可能にするMicrosoftの技術。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 62 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. セキュリティ

    新入社員に教えるべき情報セキュリティの基礎知識--企業全体を守るための基本ルールを徹底解説

  3. セキュリティ

    KADOKAWAらの事例に学ぶ、2024年サイバー攻撃の傾向と対策

  4. セキュリティ

    【マンガで解説】なぜ中小企業でも最新のセキュリティ対策を強化しなければいけないのか?

  5. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す、通信業界の「生成 AI 活用」インパクト--成果を達成する 4 つのユースケース

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]