NECは7月30日、企業ネットワーク関連ソフトを開発・販売する米Sphere Communicationsを買収することを発表した。今回の買収は、2006年4月の欧州でのNEC Philips Unified Solutionsの設立に続く企業ネットワークのグローバル事業強化施策の一環になる。
NECは、8月末までに、企業ネットワーク領域でユニファイド・コミュニケーション向けソフトウエア・コミュニケーション技術で高い競争力を有するというSphereの全株式を取得し、同社にNECから技術者を派遣し共同開発体制を整備するとしている。
NECでは今後、Sphereが有するウェブアプリケーション技術やSOAP/WSDLなどの標準アプリケーション・インターフェース技術などを活用したソフトを開発し、ユニファイド・コミュニケーションをはじめとするネットワークの新たな付加価値を創出するソリューションをグローバルに提供していくとしている。
NECは、今回の買収にあわせて、7月17日付けで企業ソリューションビジネスユニット内に「UCソフトウェア開発本部」を設置したことも発表している。同本部は、企業ネットワーク領域におけるグローバルな製品戦略企画部門として、Sphere、米子会社のNEC Unified Solutions、欧州のNEC Philips Unified Solutions、NECの豪州法人と、世界各国に展開するソフトウェア拠点を統括し、グローバルなソリューション整備を進めていくとしている。