「障害を持つ若者を大学、そして社会に」--産官学で取り組むDO-IT Japanプログラム

山下竜大(編集部) 2007年07月31日 12時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 独立行政法人 日本学生支援機構の調査によれば、日本の大学に在籍する障害を持つ学生の数は約5000人。これは障害を持つ学生数の0.16%しか大学に進学できていないことを意味する。これに対し米国では、障害を持つ学生数の11%にあたる約200万人が大学に在籍しているという。

 これほどの差が生まれるのは、米国では財政支援や法律の整備に加え、高校生に対する大学のさまざまな支援活動が大きな要因となっている。実際に米国を旅行したことのある人であれば、空港やホテルをはじめ、さまざまな場所において障害を持つ人たちに対する日本以上に手厚いサポートを目にしたことがあるだろう。

 こうした取り組みのひとつにワシントン大学が実施している「DO-IT(Disabilities, Opportunitied, Internetworking & Technology)」プログラムがある。

 DO-ITプログラムは、全米から高校生が参加する夏休み2週間の障害を持つ学生を支援するためのプログラム。1993年より毎年開催されており、すでに数多くのアシスティブテクノロジ(障害を持つ人の生活を支援する技術)研究の実績があるという。同プログラムから毎年、数多くの参加者が大学に進学し、その後社会に活躍の場を広げている。

 日本でも2007年3月に、「DO-IT Japan」プログラムを実施することを発表。7月25日〜29日の5日間、東京大学先端科学技術研究センターなどの会場において「DO-IT Japan 障害のある高校生、高卒者のための大学体験プログラム」が開催された。

DO-IT Japanの会場 DO-IT Japan 2日目の7月26日、DO-IT Japan参加者12人がマイクロソフト日本法人に企業見学に訪れた(写真提供:マイクロソフト)。

 第1回目となるDO-IT Japanには、日本全国から40名の応募があり、その中から12名の大学を目指す障害を持つ若者が参加。「大学進学とキャリアプラン」「大学で受けられる支援や受験時の配慮」「自己決定と自立支援」「自らの能力を高めるテクノロジの利用」「最先端の研究」など、大学進学を成功させるための“鍵”が5日間のプログラムにより紹介された。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
経営

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化