テクスチャアニメーションスクリプトの内容
さて、スクリプトの内容を理解するために欠かせないツールとして日本語版「LSL Wiki」と「LSL Portal」を前回紹介した。テクスチャアニメーションで使われている「llSetTextureAnim( )」をLSL Portalで検索すると、次のような「llSetTextureAnim( )」の定義を含んだ説明が検索結果として得られる。
実際のテクスチャアニメーションのスクリプトをもう一度下図に示すので、LSL Portalでの定義と見比べてほしい。
両方の「llSetTextureAnim ( )」の括弧内にある項目だが、次表のように対応している。
LSL Poralでの定義 | 実際のスクリプト | |
---|---|---|
1 | integer mode | ANIM_ON | SMOOTH | LOOP |
2 | integer face | ALL_SIDES |
3 | integer sizex | 1 |
4 | integer sizey | 1 |
5 | float start | 1.0 |
6 | float length | 1 |
7 | float rate | 0.25 |
各項目は、下記のような内容を指定している。
項目 | 意味 | 実際のスクリプトでの指定 | |
---|---|---|---|
1 | mode | モード | アニメーションを実行し(ANIM_ON)、スムーズに移動させ(SMOOTH)、ループ(LOOP)させる |
2 | face | 面 | すべての面で実行(ALL_SIDES) |
3 | sizex | 水平方向の分割数 | 1 |
4 | sizey | 垂直方向の分割数 | 1 |
5 | start | スタートフレーム | 1.0 |
6 | length | 再生フレーム数 | 1フレーム再生 |
7 | rate | 再生レート(毎秒) | 1秒間に0.25フレーム再生 |
これらの指定によって、右図のような、オブジェクトのすべての面で1枚のテクスチャがゆっくりとスムーズに右から左へ移動する表現が可能となる。
データの型(タイプ)とは?
前項の説明より、「llSetTextureAnim ( )」の括弧内にある「mode」「face」「sizex」「sizey」「start」「length」「rate」に対して、実際のスクリプトではアルファベットの文字列や数字が指定されていることが分かった。では、同じく「llSetTextureAnim ( )」の括弧内にある「integer」や「float」とは一体何だろうか?
ここでは、日本語版LSL Wikiに登場してもらおう。同サイトのトップページを見ると、「型」という項目がある。