Oracle製品のインストール支援は好印象なのだが……
Asianux Server 3ベータ版のインストール作業は、非常に簡単なものであり、何のトラブルもなくシステムにログインできるようになった。
Asianux Server 3では、Oracle製品のインストール作業を補助するOranaviという支援ツールも用意されている。Oranaviを使うことで、ユーザーやグループの作成、環境変数の設定などをGUIで簡単に実行できる。実際にOranaviを使用するときには、[スタート]メニューから[設定][インストール ナビゲータ for Oracle]をクリックするか、端末画面で次のように入力する。
Oranaviを起動すると、次のメニュー画面が表示される。この画面を見てわかると思うが、Oranaviでは、Oracle製品のインストール支援と、Oracleデータベースの自動起動/停止が設定できる。

たとえば、Oracleデータベース製品をインストールするときには、このメニュー画面で[Oracle Databeseをインストールする]オプションボタンを選択し、[進む]ボタンをクリックする。そして、表示されたウィザード画面で、CD-ROMなどインストール元とするメディアの位置、Oracle製品のユーザー名やグループ名、Oracleユーザーのパスワード、環境変数、httpdファイルへの追記を順に指示していく。
最後に、次の画面で[OK]ボタンをクリックすると、Oracle製品をインストールするOracle Universal Installerが起動する、はずである。

実際にOranaviを使ってOracleデータベース製品のインストールを試みたが、Oracle Universal InstallerでAsianux Server 3が未対応OSと判定されてしまい、インストール作業が中断してしまう。したがって、Oranaviの有用性を最後まで確認できなかった。残念……。
ただし、機能面のひとつの特長としてOracle製品との親和性を提供することは、これまでのミラクル・リナックスの実績や経験を生かしたものであり、LinuxディストリビューションとしてAsianux Server 3を選択候補とする大きな要素になると思う。
さて、次回は、Asianux Server 3での管理機能に注目したいと思う。謝々再会。