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「マシンツーマシン通信(M2M)」の1兆個のセンサーで社会が変わる? - (page 2)

文:Jo Best(Silicon.com) 翻訳校正:株式会社アークコミュニケーションズ、坂野裕史

2007-08-10 10:00

--1兆個だって?ものすごい数のセンサーじゃないか。

 確かにそうだね。M2Mの驚くべき全体像は欧州委員会にさえ興味を持たれるようになっていて、M2Mを説明するのに「物のインターネット(Internet of Things)」というおかしな呼び方が好まれている。他に、マシンがいっぱいのインターネットを表す言葉として、Web 3.0というパッとしない名前を提案した学者先生もいる。

 調査会社のFocal Point Groupによれば、1兆個のセンサーのうち、マイクロプロセッサが5000億個以上と最大シェアを占めることになる。その他のセンサー搭載物としては、家電、機械類、乗り物、ビル機器を含むスマートデバイス20億個、携帯電話などの手持ちのスマートデバイス10億個、パーソナルコンピュータ3億台が含まれることになるようだ。

--今の状況はどうなの?センサーはどこで手に入るの?

 現時点では、センサーに関する取り組みの多くは、現在人手をかけている簡単な作業を自動化することに関連している。離れた場所からの検針や在庫管理とかね。

--ただ、M2M通信のもう1つの大きな分野はセキュリティで、これは人と資産の両方についてのセキュリティなんだ。M2Mは、警報システムの一部として使われることが多い。例えば、侵入者によってケーブルが切断された場合に固定回線システムをバックアップして、警察や警備員に適宜通報するために使用できる。また、M2Mを高価な資産に組み込んで、指定区域から持ち去られた場合に行方不明であることを自動的に報告させることもできる。トラックの盗難なら、GPS接続を使って盗難後の所在地を報告させることさえできるんだ。

 この方法で、セキュリティを考慮して人員の追跡もできる。石油掘削労働者や、治安の悪い場所を訪問するソーシャルワーカーなどの危険な環境で働く人は、デバイスを携帯することで、トラブルに巻き込まれた場合に通報したり、行方不明になった場合に見つけてもらうことができる。

--追跡機能とM2Mを使えばいろんなことができそうだね。

 鋭いね。見込みがあると業界調査会社が信じている別の分野が輸送とロジスティックスで、車両の追跡などが検討されているんだ。

 例えばドライバーが道路上にいる時間を監視して記録を取ったり、車両重量を遠隔地から記録すれば、運送会社は法律の基準内で続けやすくなる。M2Mと車両管理に関連した、コスト削減アプリケーションも存在する。例えば、最も燃費が良い経路を通行しているかどうかを計算して、その結果をスケジューリングアプリケーションに取り込めば、ドライバーの運行時間と経路をより適切に構成できる。

 近い将来、イギリスの平均的なドライバーの生活に、M2Mがもっと大きな影響を与えることになる可能性もあるんだ。走行距離に応じた課税や保険プランの導入がそうだ。旅行者が国内の舗装道路のどこに、どれだけの時間負担をかけたかをM2Mシステムが報告し、それに応じて課金することになるようだ。

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