Second Life 新世界的ものづくりのススメ--その22:スクリプトの構造--テクスチャアニメーション3 - (page 2)

大槻透世二(サイバーアドベンチャー株式会社)

2007-08-23 08:00

 各データの概略は以下のようになる。

データの型概略
1 integer(整数)型整数が指定されているので、小数を入れてはいけない。
2 float(小数)型小数が入る。
3 vector(ベクトル)型 「x,y,z」のような空間の座標値や「R,G,B」などの色の値が入る。
4 rotation(ローテーション)型 vector型データよりもさらにひとつ値を増やしたもので、「x,y,z,s」という形になる。
4 key(キー)型アバターやオブジェクトをコンピュータが個別認識するための番号(UUID)。コンピュータでいう、IPアドレスのようなもの。
6 string(文字列)型数字ではなく、日本語や英語などの「文字列」が入る。
7 list(リスト)型「[A,1,B,2]」のように、データを対応させて入れたりする時によく使う。異なるデータ型であっても扱うことができる。

 再度、「llSetTextureAnim ( )」の定義と実際のスクリプトを比べてみると、次のように対応していることが分かる。

LSL Portalでの定義 LSL Portalでの定義
実際のスクリプト 実際のスクリプト
項目意味実際のスクリプトでの指定
1 modeモードアニメーションを実行し(ANIM_ON)、スムーズに移動させ(SMOOTH)、ループ(LOOP)させる
2 faceすべての面で実行(ALL_SIDES)
3sizex 水平方向の分割数1(整数)
4sizey垂直方向の分割数1(整数)
5start スタートフレーム1.0 (整数)
6length再生フレーム数1フレーム再生(小数)
7rate再生レート(毎秒)1秒間に0.25フレーム再生(小数)
テクスチャアニメーション

 これらの指定によって、右図のような、オブジェクトのすべての面で1枚のテクスチャがゆっくりとスムーズに右から左へ移動する表現が可能となる。

 しかし、ここで謎がある。「integer mode」に対する実際の指定は「ANIM_ON | SMOOTH | LOOP」となっているが、この「 | 」はいったい何だろうか?

演算子

 ここでもまた、日本語版LSL Wikiに登場してもらおう。同サイトのトップページを見ると、「演算子」という項目がある。

演算子

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