BEA Systemsの最高経営責任者(CEO)によると、新たな売り上げ拡大分野を求めて、同社は新製品群の発表を計画しているという。
BEA Systemsが米国時間8月16日に発表した第2四半期決算では、利益がアナリスト予測を上回ったものの、業績への懸念を払拭するものとはならなかった。
BEA Systemsは、第2四半期の売上を3億6500万ドルと発表したものの、利益に関しては、会計処理の見直しが進められていることを理由に明示しなかった。サービス関連の売上高は増加したものの、ライセンス売り上げは9%減少した。
複数の金融アナリストは、ライセンス売り上げの減少が続いていることから、BEA Systemsの競争力低下への懸念を表明している。
Credit SuisseのアナリストであるJason Maynard氏は、BEA Systemsの経営管理体制の見直しを求める報告書を、再度発表した。BEA Systemsは、ここ数年の間、大手ソフトウェア会社の有力な買収ターゲットに定められてきた。
Maynard氏のコメントには「株主価値を最大限に追求する上で、事業売却は最良の選択になると確信している。過去5年に渡って、BEA Systemsはライセンス売り上げを伸ばすことができなかったが、現在の製品ポートフォリオを見る限り、この状況を打開するのは非常に困難であると考えられる」と記されている。
大企業による買収以外にも、プライベートエクイティファンドによって買収される可能性もある。最近は多くのプライベートエクイティファンドが、テクノロジ企業への高い買収意欲を示すようになってきた。
とはいえ、インタビューの中で、BEA SystemsのCEOであるAlfred Chuang氏は、第2四半期の売り上げは「安定したものである」と語り、ライセンス売り上げを伸ばし得る新製品開発に取り組んでいることも明らかにした。
Chuang氏は「新たなアプリケーション開発に大きく貢献する新製品群を発表するため、全社一丸となって取り組んでいる」と述べた。
新製品群は、現行のAqualogic技術をベースとし、マッシュアップによる新アプリケーション開発を目指す企業へアピールできるものに仕上がると、Chuang氏は明らかにしている。現在、多くの顧客は、古いメインフレームアプリケーションからデータを取得するために、サービス指向アーキテクチャ(SOA)を利用していると、Chuang氏は指摘する。
Chuang氏は「SOAユーザーは現在、いわゆる高度に統合されたコンテンツを保有している。古いアプリケーションからデータを取得することにより、アプリケーションを組み上げることを求めているのだ。しかしながら、(これから当社が発表する新製品は)全く新しいアプリケーションを開発することに、一層適したものとなっている」と語った。
エンタープライズマッシュアップのような新技術へと投資してきたものの、Chuang氏は、BEA Systemsの主な競合相手は、引き続きメインフレーム関連ではIBMであるとも述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ