Google、クリック詐欺対策を強化

原井彰弘

2007-08-20 15:49

 ウェブ上の広告サービスにおいて、広告掲載者が広告収入を得る目的、もしくは、広告主の競合他社が妨害目的で不正なクリックを行う、いわゆる「クリック詐欺」が問題になっている。Googleが提供する広告サービス「AdWords」では、このクリック詐欺から広告主を守るためにさまざまな取り組みが行われている。

 今年の6月、特定のネットユーザによる不正なクリックから広告主を保護するために、Googleのクリック品質チームは「IPアドレス除外サービス」を開始した。このサービスは、特定のIPアドレスからアクセスがあった際に広告を表示しないように広告主が指定できるサービスで、最大20までのIPアドレス(または、IPアドレスの範囲)を指定することが可能である。

 また、Googleでは情報提供にも力を入れ始めている。16日、Googleはクリック詐欺に関するサイト「Ad Traffic Quality Resource Center」を開設したことを、AdWordsの公式ブログで明らかにしている。このサイトでは、クリック詐欺に関する情報提供が行われるほか、広告主がGoogleに直接メールで質問を行うこともできるようになっている。

 Googleでは、ブログの投稿中で「クリック詐欺の単純な解決策は存在しない」とし、広告主を守るための様々な努力を説明している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]