8月上旬から中旬にかけ、Apache Tomcat開発者メーリングリストにおいて、Apache Tomcat 6.x系列の開発のアイデアについて議論が繰り広げられた。
議論はApache TomcatコミッターのFilip Hanik氏の投稿が発端となった。ここでは24にのメッセージを、Apache Tomcatコミッターの賛同が集まったアイデア中心に要約する形でお届けする。これら議論がこれからのApache Tomcat 6.xに反映されることになる。。
Startup -> server.xml warnings
server.xmlに無効な要素や属性が入っている場合、今日では単に無視している。これに関して、管理者に対して少なくともログや警告メッセージを出力することで誤った設定を防ぐことができる。
Tomcat Bayeux
Tomcat sandboxにあるCometの一部として実装される「bayeux」。これもFilip Hanik氏の投稿により開始されたプロジェクトだ。同氏は、「プロトコルの理解に時間が掛かっており、それほどクールなものでもないが、Tomcatの一部として重要なことは変わりない」と述べている。
Auto context logging
自動的に各コンテキストごとのログを作成する。logging.propertiesを通じて、オートコンテキストロガーのONやOFFを設定することが可能。
「Add the configuration option to start the connectors after all apps are deployed」
もしいくつかのアプリケーションが起動して、ロードバランサーが既にTomcatのインスタンスにリクエストを送信しようと試みたとき、まだリクエストがかかっていないにも関わらず、Tomcatのインスタンスはポートにバインドされてしまうことを防ぐオプションを追加する。
Comet sample webapp
Tomcatユーザーメーリングリストに、Cometに関しておかしな質問を投げかけてくる人が多い。昨今、サンプルWebアプリケーションのセキュリティーに関する問題が多かったことを鑑み、注意を払いながらサンプルの作成を行いたい。
Apache Tomcat開発者メーリングリストでは、12のアイデアに対し、筆者が予想する以上に厳しいコメントが付いた。これらをふまえ、ここでは5つのアイデアのみ紹介するに値すると判断した。