しかし、「mode」として「SMOOTH」を加えれば、下図のように移動(スライド)しながら数字が変わっていく。

まばたきの仕組み
これまで説明したことを応用したのが「まばたき」だ。下図のような4種類のまばたきの画像を作り、1枚のテクスチャにまとめ、顔のオブジェクトに貼り、テクスチャアニメーションで制御している。

テクスチャアニメーションのほかのモード
LSL Portalの説明から、「llSetTextureAnim ( )」の「mode」には、下図のような種類があることが分かっている。

下に、各モードとその意味をまとめた。これまで使った「ANIM_ON」「SMOOTH」「LOOP」以外にも、「REVERSE」「PING_PONG」「SCALE」などのモードが存在する。ぜひ試してみてほしい。
モード | 意味 |
---|---|
ANIM_ON | テクスチャアニメーションをONにする |
LOOP | アニメーションをループさせる |
REVERSE | アニメーションを逆向きに再生させる |
PING_PONG | ピンポンのように行ったり、来たりさせるアニメーション |
SMOOTH | 水平方向へスライドさせる ROTATEモードとの併用でスムーズな回転、SCALEモードとの併用でスムーズな倍率の変化を可能にする |
ROTATE | テクスチャを回転させる SCALEモードとの併用は不可 |
SCALE | テクスチャに倍率をかける(拡大・縮小) ROTATEモードとの併用は不可 |
さて、テクスチャアニメーションの秘密は以上だ。とても汎用性の高いスクリプトだということがわかってもらえたと思う。次はいよいよ、テクスチャアニメーションを利用したバイクのタイヤ部分を見てみることにしよう。それでは次回もお楽しみに。

大槻透世二サイバーアドベンチャー(株)
代表取締役社長/CEO
デジタルハリウッド大学院
次世代インターフェース研究室 研究員
Second Life研究室 研究員/プロデューサー
Linden社推薦 Second Lifeセミナー講師
東北大学心理学専攻卒業。1年間のLA留学を経て、ソリッドレイ研究所でバーチャルリアリティのシステムインテグレーション、立体映像システム構築、HMDシステム構築などを経験。IT系コンサルティング会社を経て、デジタルハリウッド大学大学院コンテンツマネジメント修士課程修了(MCA)。その後、Linden Lab本社にてSecond Lifeカリキュラムのトレーニングを受ける。現在デジタルハリウッドにて「Second Life」セミナーを開催。また、バーチャルリアリティ、メタバース関連のシステム開発/プロデュースを行うサイバーアドベンチャー(株)を設立し、そのCEO職に就いている。