オープンシステムのノウハウ活用して重い業務に耐えうるシステムを作れるという強み--NEC - (page 2)

田中好伸(編集部)

2007-09-10 08:00

 SpikeSourceコアスタックはウェブサーバ「Apache Web Server 2.2」、サーブレット「Tomcat 5.5」、データベース(DB)の「PostgreSQL 8.1」「MySQL 5.0」、開発言語「PHP 5.2」、Java「JDK 1.5」などで構成されている。同ソリューションでは、NECのIAサーバ「Express5800」シリーズの上にOSとして「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)、その上にSpikeSourceコアスタックとNECの運用管理ミドルウェアなどが提供される。

 (1)では、これらのプラットフォームの上に、SpikeSourceコアスタック用の動作検証制度「Certification」プログラムで認定された、業務アプリケーションを利用することができる。具体的には、CRMであれば「SugarCRM」、企業向けブログでは「MovableType」、SNSでは「OpenPNE」などが用意されている。今後も、ビジネスインテリジェンス(BI)では「WebFocus」、ウェブコンテンツ管理(CMS)では「XOOPS」などが用意される予定。これら業務アプリケーションとSpikeSourceコアスタックをセットで提供するのが「SpikeSource連携ソリューション」である。

 また(1)では、SpikeSourceコアスタックを中心に、パートナー各社を支援するサービス・制度も提供されている。具体的には、SpikeSourceコアスタックを再販したり、SpikeSource連携ソリューションを販売する「ソリューションパートナー」、それぞれが得意領域のOSS製品のテクニカルサポートを提供する「テクニカルパートナー」、SpikeSource連携ソリューションの一部となる業務アプリケーションと、それに対するテクニカルサポートを提供する「プロダクトパートナー」――という3つのパートナープログラムをNECは提供する。

OSSミドルには“デコボコ”がある

 (2)のエンタープライズ基幹系システム向けでは、Express5800シリーズのほかにNECの基幹サーバ「NX7700i」シリーズといったハードウェアの上にRHEL、その上に、ウェブサーバやDBサーバ、アプリケーション(AP)サーバなどのOSSミドルウェア、これらのOSSミドルウェアを補完するためのNEC独自の商用ミドルウェアなど、これらをまとめて「構築Suite OSS+」というプラットフォームとして提供する。

 また、この構築Suite OSS+では、クラスタリングソフト「CLUSTERPRO」(NEC製)、「BrightStor ARCserve Backup」などのバックアップソフト、システム全体を運用管理するための「WebSAM」(NEC製)も含まれる。ユーザー企業は、構築Suite OSS+を基本に導入前のコンサルティングサービスや導入後のサポートサービスなどを、NECから購入することができる。

 この構築Suite OSS+では、APサーバ「JBoss」と「Tomcat」の運用性を高める「MCOne」や、DBサーバ「PostgreSQL」と「MySQL」の保守性・運用性を高める「InfoFrame」が、OSS機能補完製品としてNECから提供される。これについて大宮氏は、こう語る。

 「OSSのミドルウェアは、“デコボコ”があって、何らかのソフトで機能を補完しないことには、ユーザー企業の資産を守ることができない。つまりOSSだけだと、運用していく上では何らかの問題を起こすことになる。エンタープライズの基幹システムを安全に構築・運用していくには、こうした対策が必要だった」

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