Hewlett-Packard(HP)は、仮想化環境で大量のデータを処理するアプリケーション向けに、4コアのマルチプロセッササーバを2機種発表した。
新モデルは「HP ProLiant DL580 G5」と「HP ProLiant BL680c G5」。いずれもラックユニットベースで、Intelが先週リリースしたプロセッサ「Xeon 7300」シリーズを搭載する。
ProLiant DL580 G5は、旧モデルのDL580 G4よりメモリ容量を倍増している。一方、HP ProLiant BL680c G5はHPで初となる4コアプロセッサを4基搭載したサーバブレードだ。
HPによると、新モデルはエネルギー効率が良く、ビジネスインテリジェンス(BI)やエンタープライズリソースプランニング(ERP)など大量のデータを扱うアプリケーションが動作する仮想コンピューティング環境向けに設計されているという。
アジア太平洋と日本におけるインダストリスタンダードサーバ担当バイスプレジデントであるTony Parkinson氏は、シンガポールでの記者発表で、新モデルはパフォーマンスが高くメモリ容量が大きいためビジネスの価値を高めると述べた。「サーバの台数が少なければ、台数に応じて決まるライセンスコストも少なくて済む」(Parkinson氏)
新サーバにはDIMMソケットが32本搭載されている。16本だったG4の2倍だ。HPによると、これにより小容量だが安価なRAMを多く使い、少数の(高価な)大容量RAMと同じメモリサイズを構築でき、さらなるコスト削減が可能になるという。
またHPによると、このサーバには「Insight」というパワーマネジメントソフトウェアが組み込まれているという。これは、消費電力を一定値以下に制限することでエネルギーコストを抑えることを可能にする。
オプションとして「Dynamic Smart Cooling」機能が用意されており、サーバの前面と背面に多数の温度センサを取り付けInsightに接続すれば、サーバルームの温度分布をリアルタイムで監視し冷却の必要のある部分を空調システムに通知することができるという。
HP ProLiant DL580 G5の価格は9219ドルから、HP ProLiant BL680c G5は9669ドルからとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ