ヴイエムウェア、次世代仮想化技術を実演

文:Stephen Shankland(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル 2007年09月14日 10時54分

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 サンフランシスコ発--VMwareは、運用しているサーバが障害に陥った場合にどのようにコンピューティングサービスを提供し続けるかという、長らくシステム管理者を悩ませてきた問題に対していくつかの新しい解決策を提示している。

 仮想化と呼ばれる技術によって、電子商取引やクレジットカードの決済といった、非常に重要な業務を担うサーバやハイエンドシステムが変わりつつある。EMC傘下にあり、仮想化技術分野の覇権によって売り上げを急成長させるとともに鳴り物入りで新規株式公開(IPO)を実現させたVMwareが、いわゆる高可用性問題に対する解決策として仮想化を利用しようと考えるのも当然である。

 VMwareの主任科学者で共同創設者のMendel Rosenblum氏は、米国時間9月13日に当地で開催されたVMwareのVMworldカンファレンスにおける講演で、電子メールソフトウェアを動作させている2台のサーバをロックステップ方式で並行して動作させるデモを実施した。Rosenblum氏が1台目のサーバの電源を落とすと、わずかな遅延時間で2台目のサーバがタスク引き継ぎ、ちょうど中断された箇所から実行した。これがVMwareの仮想化技術の新機軸である。

 現在では専用のハードウェアやソフトウェアによって高可用性を実現しているが、Rosenblum氏は仮想化によって高可用性技術がより一般的になると述べている。「すばらしいのは、どんな作業負荷でも動作する点だ」

 この高可用性技術は、現行のVMware Workstation製品に実験的な機能として搭載されているプログラマー向けの「リプレイ」機能を拡張したものだ。リプレイ機能によって、VMwareのソフトウェアは仮想マシンと呼ばれる区画内で動作しているソフトウェアの実行過程を記録することが可能になる。

 13日のデモでは、2台目のサーバは1台目のサーバが実行した命令の記録の通りに実行し、1台目のサーバが障害に陥った時にのみ制御を行った。

 スタンフォード大学のコンピュータ科学者でもあるRosenblum氏は、この技術が製品化されるのか、また製品化されるとしたらいつになるのかについては慎重に明言を避けた。しかしVMwareが製品化を見据えているのは明らかであり、Microsoft、XenSource、Virtual Iron、Paralllesといったライバル企業がいまだに基本的な仮想化技術の実用化に取り組んでいる段階で、これは大きな転換である。

 仮想化では、ソフトウェアは物理マシンという従来の基盤の上ではなく、ハイパーバイザと呼ばれる仮想レイヤで実行される。このように仮想レイヤを物理マシンから切り離すことによって、多数のOSを1台のサーバにインストールして効率を高めることが可能になり、また過重負荷に陥った物理マシンから負荷の一部を仮想マシンに移すといった、より高度なタスクも実行できるようになる。

 当初、VMwareの主要な事業はこのハイパーバイザを販売することだけだったが、現在では売り上げの80%以上をよりレベルの高い機能から得ていると社長のDian Greene氏は11日に語った。

 しかし、デモから製品化までは遠い道のりであり、特に企業が高い可用性を必要としている要求の高い基幹アプリケーションではなおさら困難である。

 「そのようなアプリケーションを使用しているユーザーにとっては是非製品化してほしい事業だ」と、IlluminataのアナリストであるGordon Haff氏は指摘する。「しかし、VMwareが投資してこの機能を本格的に製品化したい市場なのかどうかは、今後の成り行きを見てみないとわからない」

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