Outlook Expressなどの多くのメーラーと同様にAjaxメーラーでも、メール内容のキャラクタセットを指示するための機能が提供されている。キャラクタセットを指示するときには、処理するメールのウインドウ上で右クリックし、表示されたショートカットメニューの[エンコード]サブメニューを使用する。
ただし、筆者が試した環境では、メールのキャラクタセットを指示できなかった。正確には、ショートカットメニューによってキャラクタセットは指示できるのだが、指示したキャラクタセットによる表示が正しく行われなかった。つまり、先ほど示したOutlook Expressでの人為的な文字化けを起こせなかった。
※エンコードについて |
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Ajaxメーラーでは、内部的に使用するキャラクタセットをUNICODE(UTF-8)で固定している。右クリックメニューからキャラクタセットを変更した際、ブラウザ側で強制的に画面の再描画が行われるが、Ajaxメーラーは自動的に表示用のキャラクタセットをUNICODEに設定し直しているため、文字化けすることはない。 |
リッチテキストの表示
次の注目点であるリッチテキストの表示を試してみよう。今回は、Yahoo!メールから送信した次のHTMLメールをテスト用に使った。
このメールをAjaxメーラーで受信した結果を次に示す。
この結果から明らかなように、送信した内容のうち、文字の大きさは正しく表示されている。ただし、残念ながら、文字色と背景柄は一部失われている。
※Yahoo!メールのHTMLメールについて |
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Yahoo!メールでは、一部の文字装飾と背景柄に、Yahoo!メール独自のスタイルを採用している。この独自のスタイルは、Yahoo!メールのサーバにあるデータを取り表示している。Ajaxメーラーでは、セキュリティの観点から、表示に使用できるHTMLのタグを制限しているため、このようなケースでは表示できない場合がある。 |