Aflac
大手補完保険会社
ジョージア州コロンバス
休暇のポリシー:子供が誕生した場合または養子を迎えた場合、給料制のすべての従業員は、雇用が保証された6週間の全額給付に加え6週間の部分給付の休暇を取得できる。勤続年数が5年以上の従業員は、全休暇期間にわたって給与の全額給付を受けることができる。パートタイムの従業員は、必要とされる勤続年数を満たしている場合に休暇を取得できる場合がある。
フレックスタイム制度:同社は、午前6時から午後2時30分、午前8時から午後5時、午後3時から午後11時といった変動シフトを含め、柔軟性のあるさまざまな勤務オプションを用意している。また木曜日から土曜日まで1日12時間勤務する週末スケジュールもある。さらに、一部の従業員については自宅で勤務することができるテレワークプログラムもある。
会社の方針:女性が多数を占める従業員の高い満足度を維持することが大きな優先課題である。そのため、同社は新しく出産した母親のための授乳室、養子を取る前と取った後の受け入れカウンセリング、従業員が仕事や家族の問題に関する情報にアクセスできる社内のリソースセンターといった福利施設や制度を整備している。子を持つ親のための最も目を引く福利制度は、同社の保育サービスだろう。Aflacではジョージア州で最大の社内保育所を備えており、午前5時半から午後11時半にわたる長時間の保育サービスが利用できる。保育所には600人以上の子供が預けられ、資格を持った経験豊富な保育士が配備されている。また、親が勤務時間中に子供に会いに来られるオープンドア制度、幼稚園入園前プログラム、就学児童の学校への送り迎え、ダンス、体操、美術工芸といった放課後のプログラムも充実している。
経営面の利点:「Aflacの従業員は70%が女性であり、女性従業員の約70%が働く母親だ」と同社の対メディア広報窓口のマネージャーを務めるMechell Clark氏は言う。管理職の51%以上が子供を持つ女性であり、バイスプレジデント以上の役職でもその比率は30%にのぼる。「当社のビジネスには働く母親のための確固たる定着戦略が不可欠だ」とClark氏は言い添える。
Wyeth
製薬、ヘルスケア企業
ニュージャージー州マディソン
休暇のポリシー:Wyethでは、出産時に8週間の全額給付の有給休暇を取ることができ、続いて新生児の世話のためにさらに1週間の有給休暇を取得できる。また、複雑な事情がある場合はさらに休暇が認められる。その後は最長1年間の無給休暇を取得できる。離職期間の最初の12週間は、育児介護休業法(Family Medical Leave Act:FMLA)の規定にしたがって元の職場または同等の職務に復帰することが保証されている。
フレックスタイム制度:フレックスタイムはWyethの従業員に広く利用されている。仕事に復帰する準備が整ったら、母親は保育所が決まるまでパートタイムで段階的に復職するか、週に2、3日だけ在宅勤務をするケースが多い。ジョブシェアリングや在宅勤務といったオプションも選択可能だが、同社によるとこうしたハードなフレックスワークの選択肢を選ぶ従業員は全体の1%にも満たないという。
会社の方針:Wyethは優秀な従業員の採用とその定着を重視している。実際、「Working Mother」誌によると、マネージャーたちは従業員、特に女性とマイノリティーの従業員について、その採用、能力開発、定着に関して説明責任を問われ、こうした分野での成果が年収アップに影響するという。同社は新しく親になった従業員や出産を予定している従業員にさまざまなプログラムやサービスを提供している。たとえば、休暇や福利厚生計画についての詳細な情報を掲載した社内イントラネット、授乳プログラムとプライバシーを確保できる授乳室、家族の世話など幅広い分野で親密な支援を提供する生活管理のためのリソースなどが挙げられる。
さらにWyethは、200人以上の子供を預かることができる2カ所の社内保育所、保育料金の割引制度、扶養家族の援助プランを整備しており、これらの制度で同社は子育て費用として毎月最高で100ドル相当の補助をしている計算になる。平均すると、新しく出産した母親は育児休暇のために平均19週間職場を離れるが、そのほとんどが復職していると人事部の政策と計画担当エグゼクティブディレクターのNancy Konta氏は語っている。
経営面の利点:「新しく出産して育児休暇を取った母親のうち会社を辞めたのはわずか11%にすぎない。新しく母親になった従業員の大多数はフルタイムで職場に復帰し、新しい地位に昇進するケースも多く見られる。昨年、4つ子の母親が職場に復帰して間もなく、ワクチンとインサイドセールス部門のマネージャーに昇進した」(Konta氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ