できあがったら、[サイト][Package as Adobe AIR Application...]メニューをクリックする。図1-7のようなダイアログが表示されるので、それぞれの項目を設定していこう。Spryを使った場合は、ライブラリのファイルを同梱する必要があるので画面下部の「Included files/folders」で、「SpryAssets」というフォルダを追加しておこう。[Package]ボタンを押すと、同じディレクトリ内に「.air」という拡張子のファイルができあがる。これで完成だ。
できあがったAIRファイルをダブルクリックしてみよう。図1-8のような画面が表示されてインストールを促される。指示に従ってインストールしていけば完了だ。起動すると、図1-9のように今作っていたWebページが単独のアプリケーションとして起動していることが確認できる。アイコンもDock内に表示され、アプリケーションの切り替えなどでも切り替えることができるようになっている。
このように、HTMLとJavaScriptだけで、非常に自由度の高いアプリケーションソフトを作ることができる。しかも、WindowsでもMac OSでも同様の動作をすることができるので、魅力的なアプリケーション開発環境といえる。
今後、AdobeはSpryの開発を進めるに当たり、このようなAIRアプリケーションでの利用を前提としたウィジットなどを増やすことも考えられるだろう。Spryの今後に、目が離せない。