「情報再利用の活性化」をステップアップで実現--ジャストシステムの「ConceptBase」

山下竜大(編集部) 2007年09月13日 23時07分

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 1979年、徳島県徳島市に生まれたジャストシステムは、創業以来、一貫して“日本語”処理技術に取り組んでいる。現在、PCはもちろん、携帯電話やゲーム機器などに、同社の日本語入力システム「ATOK」が搭載されている。

 9月4日に開催された「ZDNet Japanソリューションフォーラム2007 〜サーチテクノロジからはじまるエンタープライズ2.0」では、ジャストシステムのシステム営業本部 部長である高瀬雅利氏が、同社の企業内情報検索システム「ConceptBase」を活用した「情報再利用の活性化」のステップアップ方法について紹介した。

 ConceptBaseは、ジャストシステムが培ってきた日本語処理技術を企業向けの検索システムに応用したもの。現在3100社以上に導入された実績がある。1997年の登場から11年目を迎えたConceptBaseは、当初は概念類似検索機能を搭載した検索エンジンとして登場したが、その後、検索精度の向上に向けた取り組みが展開されている。

 さらに、各種データベースやアプリケーションなどへの対応や認証システムへの対応など、業務環境への適用を推進。必要なときに必要な情報をピンポイントに入手できる仕組みを搭載。サーチからファインダビリティへと業務情報を「見える化」するソリューションへと進化している。

検索による情報活用のステップアップ

 企業向け情報検索システムの導入にあたりジャストシステムでは、3つのステップによる導入を情報活用のステップアップを提案している。

 ステップ1では、個人レベルで必要な情報を漏らすことなく、確実に入手できる仕組みを導入し、ステップ2として業務に適応させたファインダビリティを実現することで情報を“見える化”する。そしてステップ3として、さまざまな要求に対応できる情報活用基盤を実現することが重要になる。

 まず、ステップ1では、情報要求に適した検索方法が必要。この検索方法は、大きく3つに分類できる。

 1つ目は、すでに存在することが分かっているが、どこにあるかが分からない情報の検索であり、全文検索による既知情報探索が有効になる。2つ目に、必要とする情報があいまいな場合、概念検索による探求探索が有効。3つ目に、特定のトピックに関するすべての情報を入手したい場合には、概念検索による全数探索が有効になる。

 この情報検索の3つの仕組みを手作業で行うのではなく、ITにより効率的に実現するのがConceptBaseの開発コンセプトだ。

 高瀬氏は、「この3つの検索は、全文検索と概念検索(形態素解析)の2つの手法で実現される。全文検索は、キーワードをもとに、情報を順に絞り込んで見つけ出す手法であり、概念検索は、文書の主題をたどりながら目的とする情報を見つけ出す手法だ」と言う。

 全文検索の場合、必要とする情報に最初に入力したキーワードが含まれていなければ、どれだけ絞り込んでいっても必要な情報を見つけ出すことはできない。一方、検索条件にキーワードが含まれているかどうかよりも、類似性を判断することで必要な情報を見つけ出すのが概念検索だ。

 「これまでは“どちらが良いのか?”という議論がなされていたが、それぞれに長所、短所があるために、一概にどちらが良いとは言えない。そこで、ConceptBaseでは、全文検索と概念検索のハイブリッド検索を実現。検索ノイズや情報漏れの問題を提言させる工夫がなされている」(高瀬氏)

ジャストシステムの高瀬氏 ジャストシステムのシステム営業本部 部長である高瀬雅利氏。
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