日本ユニシスとSAPジャパンは9月26日、昭和シェル石油の新人事システム基盤を構築したことを発表した。
昭和シェル石油は、2003年より全社的な情報システム基盤の整備として、SAPの基幹業務ソフトウェア「SAP ERP」を採用している。今回、人事機能のより一層の充実を目的に、新人事システム基盤を構築することを決定。「SAP ERP Human Capital Management(SAP ERP HCM)」を導入した。
日本ユニシスは、SAP ERP HCMの豊富な実績を評価され、システム導入パートナーとして参加。新人事システム構築プロジェクトを総括し、業務の実態に沿った必要最低限の追加開発を成功させ、低コスト、短期間でのシステム導入を実現した。
新人事システムは、昭和シェル石油および関連会社の一部、約2000名の従業員を対象に、「従業員サービス」「人材開発」「マネージャーサービス」および「定型業務(人材管理、組織管理、給与管理、福利厚生管理、出向管理など)」で構成されている。
SAP ERP HCMの導入により、従業員サービスにおいて、これまで紙ベースだった帳票類の配布、収集、チェック、保管管理のための作業を大幅に削減し、業務効率の向上とコストの削減が期待できる。また、マネジャーが人事管理上の必要な情報をウェブ上で迅速に入手し、適切な育成指導を実施することが可能になるなどの効果が期待できるという。
昭和シェル石油は、今後さらに新人事システムの活用領域を拡張し、勤怠管理の拡充や経営情報分析への展開、E-ラーニング機能の拡張などを推進していく計画。