4. Cookieの利用が可能
Cookieが利用できるのもiPhone/iPod touchでのWeb体験を向上させるひとつの可能性である。ユーザー名だけでなく、履歴や設定など様々な情報をSafariに補完することができるようになる(iPhoneでは電源を切って再び立ち上げた際も、Cookieの情報は残る)。
セキュリティ面が気になるが、パソコン版と同様、ブラウザ側Cookieを認証するかどうかのダイアログボックスが表示されるだけでなく、設定画面からCookieを消去することもできる。
5. FlashとJavaは利用できない
今後、状況が変わる可能性は十分にあるが、今のところFlashとJavaを利用したiPhone/iPod touch向けのサイトを制作することはできない。動きのあるサイトはある程度JavaScriptでも作ることができるが、独自で動画配信や複雑なゲームの開発は現状の環境では不可能と考えて良いだろう。
Flashに関しては発売前から対応を求める声が多く、将来的には実装されるのではないかと言われている。Javaに関しても、Sunの経営陣からサポートするようにとの声が上がっているようだが、Macソフトウェア開発で馴染みのあるObjective-Cが今後、使える可能性があるかもしれない。
Safari 3.0 を利用しているため、他のブラウザでは難しかった表現や管理が可能になるだけでなく、パソコンと同等のWebサイト体験を技術的に可能にしている。デバイスの環境に合ったサイトも、今まで培ってきたWebサイト構築の知識を活かしながら構築することができる。今回は技術面からみた概要を簡単にまとめただけだが、今後もう少し深く掘り下げて、iPhone/iPod touch向けのサイト制作を検証してきたい。