また、NPO法人ACOBA、事業開発部長兼事務局長理事の伊藤宏氏は、「NPOの活動にとっても、ITは欠かせないものとなっている。また、ITを活用することがシニア層にとっても重要なものとなっている。マイクロソフトが、全国IT実践キャラバンを、自治体やNPOからの要望に応じて開催してくれることを知り、すぐに申し込んだ。今後、ITを切り口にしたフォーラムを継続的に開催していきたい」とした。
会場となったJR我孫子駅前の「けやきプラザ・ふれあいホールエントランス広場」には、マイクロソフト号とキャラバンテントが設営され、特別プログラムとして、中小企業経営におけるIT利活用の必要性を訴える「IT経営実践塾」、パソコンの活用を提案する「パソコンで生活をもっと楽しく!」、Windows VistaやOffice製品を仕事で利用するための「仕事に活用 Microsoft Vista&2007 office System」の3つのセミナーを用意し、地元のシニアユーザーなどが参加した。さらに、ホームユーザーを対象としている「マイクロソフトICT検定」の簡易版も会場で実施された。
白土氏は、「全国IT実践キャラバンの対象は、中小企業だけに留まらず、主婦、高齢者、障害者などにも対象を広げている。今回の我孫子でのイベントは、一般ユーザーにIT活用のメリットを知っていただける機会を提供する場になった」としており、今後、自治体、学校、NPOからの全国IT実践キャラバンの開催要求にも積極的に対応していく姿勢を示した。
また、マイクロソフト、Plan-J推進本部市場開発部部長の森本登志男氏は、「マイクロソフトは、これまで、シニアネットワークを通じて、8カ所600人のシニアを対象にセミナーを行ってきた実績がある。今回のようなイベントを通じたシニア向けセミナーのほか、3年後を目標に全国1500カ所のICTスクールを設置し、シニアがPCの利活用を学べる場を作りたい。我孫子市で開催したセミナーでは、当社が用意したテキストを利用し、PCを趣味で利用することを前提とした内容としており、これまでPCを敬遠していた層にも理解を深めていただけたのではないか」とした。
なお、「マイクロソフト号」は、10月13、14日には、東京・千駄ヶ谷の東京体育館で開催される「全世界空手道選手権大会」(NPO法人全日本空手道連盟新極真会主催)に参加。インフォメーションセンターの役割を果たすとともに、来場者の写真撮影サービスや、試合結果速報のプリントアウトサービスなどを行う。
10月には関東、中部・北陸地域、11月には中国・四国地域、12月には中国・四国・九州地域を巡回する予定。