デルは10月10日、仮想化ソリューションの取り組みを強化すると発表した。2006年9月より開始した仮想化ソリューションに加え、最新のハードウェアやVMware製品のOEM提供、仮想化技術を熟知した資格取得済みのスタッフによるサービス体制とメニューを整備する。
まず、仮想化に最適化されたハードウェアとして、「クアッドコアAMD Opteronプロセッサ」搭載の2ソケットサーバ「PowerEdge 2970」を市場導入する。PowerEdge 2970は、VMwareの仮想化ソフト「VMware Infrastructure 3」がプリインストールされており、最大64GBまで増設可能な大容量メモリ、最大4.5TB(750GB SATA II×6の場合)のHDD、6つのPCI Expressスロット、消費電力低減を可能とするDual Dynamic Power Management技術などを備えている。
事前インストールや基本設定を済ませ、動作確認を完了した製品は、通常納期に1〜2日追加しての納品が可能だ。費用はサーバ1台あたり9万6600円(税込、配送料込、ライセンス費用除く)の見込み。デルでは、更に仮想化ソリューションに特化したサーバの開発を予定しており、年内にも出荷するとしている。
また、サービス面では、デルの技術コンサルティング部門であるソリューションサービス本部にてVMware認定技術者を増員し、サービス提供の体制を強化する。仮想化技術を熟知した技術者が、物理サーバから仮想化サーバへの移行や仮想化環境での運用方法をアドバイスし、利用目的に沿った仮想化環境を提案・構築する。サービスメニューには、アセスメントや設計、導入、トレーニングなどが含まれる。