日本IBM、タワー型より9割排熱を削減したブレード型ワークステーションを発表

CNET Japan Staff

2007-10-10 17:24

 日本IBMは10月10日、従来のタワー型ワークステーションより排熱が9割少なく、8割の設置スペースを削減できるブレード型ワークステーション「IBM BladeCenter HC10」を発表した。10月22日より出荷開始する。

 BladeCenter HC10は、ワークステーション機能をブレードに集約し、LAN経由で接続した専用クライアント端末「IBM CP20 ワークステーション・コネクション・デバイス(CP20)」経由で処理を行う、ブレード型のワークステーション。画像や入出力信号転送をハードウェアの機能で圧縮、暗号化して転送するため、従来のタワー型ワークステーションでの処理と同等のレスポンスを実現すると同時に、セキュリティの確保が可能だ。

 CP20は、ハードディスクを内蔵しないユーザー専用端末で、設定によりUSBポート経由の外付けハードディスクやメモリーキーへのデータの保管が制限できる。演算処理はサーバールームに設置されたBladeCenter HC10または接続されたストレージのみに保管されるため、端末側からデータを外部に持ち出すことはできない。また、CP20はA5版サイズのコンパクトな筐体で、ファンなどの可動部品を持たないため、従来のワークステーションに比べ端末側で9割の排熱を削減でき、騒音もほとんどない。

 BladeCenter HC10は、「IBM BladeCenter E」および「IBM BladeCenter S」に対応する(BladeCenter Sの日本での出荷開始日は未定)。他のBladeCenterサーバをシャーシ内で混在することも可能だ。

 日本における先行事例として、外為どっとコムが金融商品と先物商品の取引専用端末としてBladeCenter HC10およびCP20の採用を決定した。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]