Hurst氏は、「我々のデータウェアハウス戦略は、今のところすべてうまくいっている。Teradataには本当に満足している」と話す。McDonald'sにおけるデータウェアハウス戦略は、大きく次の3つとなる。
- レストランデータを一元化する。
- すべてのデータを標準化して統合する。
- セルフサービスの分析環境を提供する。
「重要なのは、店舗の責任者がシステム担当者などを頼ることなく、自分でデータを分析できる仕組みを実現すること。すべての店舗の責任者がデータを自由に加工して分析し、レポートに出力することで問題点を把握、それを改善することで効率化を実現できる」(Hurst氏)
Teradataを導入した効果についてHurst氏は、「各国のデータを分析し、問題点を改善するというプロセスを繰り返すことで、店舗ごとの効率化を推進できた。これにより、2003年から2007年10月までに株価を約5倍にすることができた」と話している。
経営者の100%の支援が必要
結論としてHurst氏は、次の5つを挙げている。
- グローバルなインパクトのあるアプリケーションを見つける。
- 各国から必ずビジネスプロセスを改善できるという店舗を見つけ、その成功体験を伝えていくことで全店に浸透させる。
- このプロセスの問題点を解決して各国に展開する。
- 地域差を考慮して展開していく。
- 経営者の合意を得て、的確なサポートをしてもらうこと。
Hurst氏は、「特に5つ目の“経営者の合意を得る”ということが重要だ。経営者に変化しなければならないことを理解してもらい、100%の支援をしてもらえなければこのプロジェクトは成功しなかっただろう」と話している。