学術用ネットワークのInternet2が100Gbpsの高速通信を達成

文:Marguerite Reardon(CNET News.com) 翻訳校正:大熊あつ子、長谷睦 2007年10月12日 20時00分

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 Associated Press(AP)をはじめとするメディアが米国時間10月10日に伝えたところによると、学術研究を主な目的とするInternet2ネットワークが、ついに通信速度100Gbpsを達成したという。大学、研究機関、営利企業などに提供されている現行の同ネットワークの速度は、理論的には10Gpbsとされているが、100Gbpsはその10倍にあたるスピードだ。

 ネットワーク速度がここまでの高速に達したということは、同ネットワーク経由なら、お気に入りの映画の高画質バージョンがわずか数秒でダウンロードできることを意味する。従来のInternet2ネットワークでは、30秒ほどかかっていた。これに対し、通常の家庭用ブロードバンド回線では、同じ映画を1本ダウンロードするのに数時間かかる可能性もある。

 もちろん、一般消費者がこれほど高速のブロードバンド接続を実際に目にするまでには、何年もの時間がかかるだろう。しかし、ここまで高速のネットワークが実現したことは、調査研究を行うコミュニティに対しては今すぐにでも大きな影響を与える可能性が高い。実際、APの報道では、ジュネーブ近郊の研究所、CERNにある世界最大の粒子加速器を使って研究に取り組む物理学者が、世界に先駆け、おそらく2008年の5月にもこの高速化したネットワークを利用することになりそうだと伝えている。

 Internet2の高速化は、1束の光ファイバに波長の異なる10本の光を通し、データを伝送することで実現した。ネットワークで伝送できるデータ容量が全体として増加すれば、研究者やInternet2に参加する各組織がオンデマンドで高速の専用回線を確保できるので、高速化の意義は大きい。

 具体的には、研究者は10月第2週に特定のアプリケーション向けに10Gbpsの「オンデマンド」接続を確立し、他のアプリケーションに用いられる既存のネットワークの性能を落とすことなく専用回線を利用できることを実証したという。

 Internet2は商用のインターネットと併存するネットワークで、主に大学や一部の企業など、大容量のデータを共有する必要のある世界各国の組織が使用している。2007年に入って、同ネットワークは米国全土に広がる大容量光ファイバネットワークのNational LambdaRailとも手を組み、性能強化を図った。

 これから先に目を向けると、Internet2プロジェクトでは、すでにさらなる高速化の計画を立てている。APの報道によると、今後1年ないし1年半ほどで、同プロジェクトはネットワーク速度を400Gbpsにまで高めたい考えだという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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