PSYS_SRC_PATTERN_ANGLE
パーティクルの出現範囲をラジアンの角度で指定する。この場合、YZ平面上にパーティクルは出現する。
ここでは、出現範囲の「PSYS_SRC_ANGLE_BEGIN」(始まりの角度:始点角度)と「PSYS_SRC_ANGLE_END」(終わりの角度:終点角度)が「float」形式で指定される。
角度は、90度や180度のような通常の「度数」表示ではなく、「ラジアン」表示で指定する。しかし、ラジアンって何だろう?という読者も多いと思うので、少し解説しよう。
そもそも、度数で角度を表し、360度が円の1周を表す、というのは単に誰かが決めただけだ。それと同様に、ラジアンとは「半径1の円弧の長さ」をもとにした単位だ。
半径1の円周は、直径×3.14…となるので、2πとなる。これをもとに、360度=2π、180度=π、90度=π/2、60度=π/3、30度=π/6、…、1度=π/180と角度とラジアンは対応している。
そして、LSLでは、3.14…を表す定数として、「PI」が存在する(第23回参照)。そのため、例えば、45度なら、π/4なので、「PI/4」と表現すればよい。
このようにラジアンを使って示されるパーティクルの出現範囲だが、YZ平面を下図のように見た場合、まず、Z軸を中心として左側に向かって取られた始点角度と終点角度により指定される。そして、この範囲に対してZ軸を中心とした右対称位置にある範囲が加わる。

例えば、始点角度「PI/2(90度)」および終点角度「PI(180度)」の場合を下図に示す。パーティクルの出現範囲は、まず、Z軸を中心として左側に向かって取られた始点角度と終点角度により指定される範囲Aが該当する。そして、この範囲Aに対してZ軸を中心とした右対称位置にある範囲Bが加わる。つまり、始点角度「PI/2(90度)」および終点角度「PI(180度)」を指定した場合、範囲Aと範囲Bからそれぞれパーティクルが出現する。
