
ToDoリストは、ある特定の作業についてやるべきことを書き出し、実行結果をチェックしていくにはとても有効な方法だ。しかし、まだ作業そのものが確定していない場合や、考える対象のレベルがバラバラな場合は注意が必要だ。膨大な数のチェックリストが散在することになり、かえって非効率になってしまうことが多いからだ。じつは、このバラバラである情報をいかに全体として捉えれるか?というスキルが現代のビジネスパーソンにとって最も重要なのだ。
一般的なToDoリストと「マインドマップ」の表現形式の最も大きな違いは、そのカタチ(構造)にある。
Todoリスト形式では、習慣上、リストを作成する人物が、上位から下位へと無意識に順序や優劣をつけて書き出してしまう。さらに、マネジメントすべき作業の範囲が広ければ広いほど、大量のToDoリストが必要になる。しかも、書き出す際には正確な実行順序までは、考慮されていないことが普通だ。
それに対して、マインドマップ形式は、構造が中心から放射状に、さらにはツリー状に広がっていき、構造が1枚のマップとして表される。ToDoリストでは、複数枚にまたがってしまう情報も、その全体像を1枚で見渡せるため、比較的カンタンに相互的な依存関係が理解できるといった利点があるのだ。

マインドマップの基本的な描き方を、MindManagerで描いた例を示す。主要な要素と離れた要素間の関係や全体の構造がストレスなく、一目でわかる。
MindManagerをビジネスツールとして活用する際に得られるメリットをマインドマップで描き出した例を示す。全体を眺めているだけで、どんな場面で役立つのか、どんなメリットがあるのか、といったポイントがわずか1枚で理解できてくる。ページをまたがった文書情報で同等の内容を伝えようとした場合、少なくとも数十枚の文書に相当する情報量が、この1枚のマップに表現されている。