サイト脆弱性をチェックしよう!--第5回:XSSの脆弱性を検査する方法 - (page 3)

池田雅一(テクマトリックス)

2007-11-01 12:00

 しかし、Hiddenフィールドやセレクトボックス、ラジオボタンなどのパラメータは開発者が変更できないと思い込んでいることが多いため、Textなどでは発見されない脆弱性が見つかることが多々ある。

 そこで、検査の際にはHTTPリクエストを変更できるプロキシを使用する。そのようなツールのひとつに、AppScanに付属するHTTP Proxyがある。このツールは、Watchfireのウェブサイトからダウンロードできる。

 こうしたツールには、他にもオープンソースの「Paros」や「WebScarab」などもある。

 今回は、AppScan付属のHTTP Proxyを使った検査方法を紹介する。このツールはAppScanに付属するものだが、自由に使用できる。

 HTTP Proxyの使い方は、以下のとおり。

1)ブラウザのプロキシ設定で、プロキシサーバを「localhost」に、ポート番号を「8080(デフォルト値)」に設定する。HTTP Proxyの待ちうけポート番号は、HTTP Proxyのメニュー「Edit」「Preferences」で変更できる。

2)HTTP Proxyが転送するHTTPリクエスト/HTTPレスポンスの処理方法を「Manual」に設定する。これにより、受け取ったHTTPリクエストをHTTP Proxyで受けて、その内容を変更してからサーバに送信することが可能となる(図3)。

図3 図3:HTTP Proxyが転送するHTTPリクエスト/HTTPレスポンスの処理方法を「Manual」に設定する(※クリックすると拡大画像が見られます)。

3)受け取ったHTTPリクエスト/HTTPレスポンスを変更し、ボタンをクリックして、HTTPリクエスト/HTTPレスポンスを送信する。このときパラメータ値などに前述のデータを入力する(図4)。

図4 図4:

3)受け取ったHTTPリクエスト/HTTPレスポンスを変更し送信する(※クリックすると拡大画像が見られます)。

 実際に手動によるセキュリティ検査では、このようなツールを使用するのが有効になる。

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