Appleは、複数のLeopardを仮想マシン内で稼働可能にすることを予定している。同社は当初、同OSをこのような形式で仮想化することを可能にするつもりはないと述べていた。
Appleのライセンス同意書には、ユーザーが単一マシン上で複数のサーバ版Leopardを稼働することは、契約違反であると明言していた。このため、ユーザーは複数の仮想マシンを動作させることはできなかった。
現在のライセンス同意書は、ユーザーが「Mac OS X Server」のコピー1つをインストールして使用し、それと同じApple製コンピュータに別のコピーをインストールして使用することを可能にする。
しかし、Appleは初めてユーザーにLeopardで仮想マシンを稼働することを許可しているものの、そこにはいくつかの大きな制約条件がある。
1つめの条件は、ユーザーが「Mac OS X Serverソフトウェアの各コピーに対し、個々に有効なライセンスをAppleから取得すること」である、とAppleの同意書は述べている。
2つめの条件は、これは、Leopardサーバソフトウェアのユーザーのみに適用され、クライアントソフトウェアのユーザーには適用されないという点である。
3つめの条件は、これは、アップル製ソフトウェアのユーザーのみに適用されるという点である。DellやLenovoなどのPCメーカー製のシステムやソフトウェアを使用するユーザーが、それらのシステムでLeopardを稼働することは違反となる。
それでもAppleがライセンスの制約条件をほんの少しとはいえ緩和したことは、Appleマシン向けの仮想化ソフトウェアを開発するParallelsなどの企業にとっては歓迎すべきことである。
Parallelsの広報担当主任であるBen Rudolph氏は自身のブログの中で、「(これは)非常に建設的な前進であり、世界中の莫大な数のユーザーにといってより生活を楽にするため、われわれがどのようにAppleなどの提携企業と協力していくかを示すものである」と記している。
しかし同氏は警告も発した。「Leopard Serverを仮想マシンで稼働できるようにするには、しばらく時間がかかるだろう」と同氏は記している。「しかし、われわれはAppleと共に全力を尽くしており、できるだけ早く公開する予定である」(Rudolph氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ