日本BEAシステムズは2日、「BEA Tuxedo 10.0」を発表、同日より出荷を開始した。WebサービスやSSLなどのサポート改善により他システムとの接続を容易にしたほか、アプリケーション監視機能も強化されている。
Tuxedoはトランザクション処理モニタ(TPモニタ)に分類される製品で、同社の製品ポートフォリオのなかでWebLogicとともに非JavaアプリケーションのTPモニタとしてインフラストラクチャを受け持つ。古くはAT&Tで開発され、WebLogic以前から存在するものだ。ミッションクリティカルシステムのインフラストラクチャに広く採用されている。
今回のバージョンではTuxedo・Jolt・SALTでSSLをサポートしたほか、パスワードでAESに対応するなどセキュリティ面が強化された。また、IBM WebSphereのMQとの接続が容易になり、WebSphereアプリケーションの書き換えなしに通信可能となった。
また、TuxedoアプリケーションをWebサービスへ公開するSALTが2.0にバージョンアップ、TuxedoアプリケーションからWebサービスの呼び出しが可能となったほか、WS-Security・WS-SecurityPolicyのサポートを実現した。
さらに、アプリケーションのリアルタイム監視を実現するTSAMが提供される。Tuxedoに対してエージェントを導入し、複数のTuxedoアプリケーションを同時に監視するなどが可能だ。