ここでは、前項で最初に紹介したソースコードとは違い、「コメント」(橙色で記載されている部分)も入れず、変数も定義していない。
スクリプトを動作させるだけであれば、これでも十分だ。しかし、最初のソースコードでは、自分以外の人でも使いやすいように少し工夫がしてある。それらについてステップを踏んで見ていこう。
これから紹介するステップは、1人でコードを書いているならば気にしないでもいい。しかし、プロジェクトとして多人数でコードを書いている、後で自分が見て分かりやすいようにする、スクリプトの定数や数値を変更したいなどの場合には、きっと役に立つだろう。そして、これらのステップを理解しておけば、最初のようなスクリプトを見ても、慌てなくてすむようになる。
それでは、まず、シンプル版のソースコードにコメントを少し入れてみよう。
2. コメント版
ここでは、LSL Portalにある「llParticleSystem( )」の説明(英語)を参照した時に分かりやすいよう、コメントを入れ、行も入れ替えてある(この説明の日本語訳が日本語版LSL Wikiにはある。ただし、この日本語訳は最新情報ではないため、必ず、LSL Portalで確認してほしい)。

さて、これまでの解説により、パーティクルはさまざまなパターンを作り出すことができ、とても汎用性の高いものだということが分かっている。そのため、さまざまなパーティクルを後で作る場合には、次のソースコードの方が使いやすいだろう。
3. 変数の定義版
ここでは、「llParticleSystem( )」内の組み込み定数に対応するデータ部分すべてをあらかじめ変数で定義してある。よく見てほしい。コードの長さは2倍ほどになっているが、動作は「2. コメント版」と同じである。