木村氏は基調講演で、ITのトータルアドバイザリとしてシマンテックが果たした役割を紹介。NTTドコモ、NECビッグローブ、楽天、シティグループ・サービス・ジャパン、ソフトバンクモバイル、日立製作所からの、ビデオによるエンドースメントを披露した。
各社はビデオで、ストレージ、高可用性(HA)、クラスターソリューションなどのほか、携帯端末・PC向けのエンドポイントセキュリティ製品の効果を挙げている。こうした幅広いラインナップの実現は、同社の買収戦略にも因るところが大きい。
エンドポイントセキュリティを例にとると、同社の企業買収歴から2007年4月のAltiris買収、2005年10月のSygate、Whole Security買収を挙げることができる。今年7月にはSygate、Whole Security、Veritas Softwareといった買収企業の技術を集結し、Symantec Endpoint Protection 11.0をリリースした。従来の「アンチウイルス」製品という位置づけから、「エンドポイント保護」への移行を促す製品となる。
設立から25年目の節目の年を迎えたSymantecだが、「今年ほど新技術、新製品をリリースした年はない」(Thompson氏)という。Thompson氏は、「企業向け製品を網羅し、広い意味でのITリスクマネージメントを提供している」と語り、「ソフトウェアのリーダーであるだけでなく、ストレージなど多岐に渡る分野のリーダーでもある」と胸を張る。今後も「強力なポートフォリオを通じ、年10%超の成長を見込む」(Thompson氏)という。