NECはこのほど、建設機械レンタル販売システムの信頼性向上と運用効率化を目指して、アルタス情報システムとビジネスラボラトリーと協業することを発表した。
アルタスが提供する建機レンタル販売管理システム「レンタル百貨Ver.3」に、NECの中小規模システム向け運用管理ソフト「WebSAMオフィス」を組み込んで、ビジネスラボラトリーが販売する。レンタル百貨は、建機レンタル業務の効率化をサポートするパッケージとして定評があるという。
業界では、建機の保管場所にサーバを設置するというケースが多いことから、ホコリによる故障が他業界よりも多い。また専任の管理者を置くことができないという特有の課題を抱えている。
レンタル百貨にWebSAMオフィスを組み込むことで、自動通報による障害の早期検出が可能になるとともに、具体的な作業として何を行えばいいのかという対処方法までを、運用者に通知できるという。こうした対処を展開することで、障害が起きても素早い対応ができるようになり、システムの運用性を向上させられると説明している。サポート拠点が近くにないケースでも、WebSAMオフィスのリモート機能を活用すれば、レンタル百貨の販売を全国に拡大できるという。
アルタスとビジネスラボラトリーはこれまで、NECが展開する運用管理ソフト「WebSAM」のパートナー制度である「WebSAM WORKS」に参加して、共同で連携評価を実施してきた。現在、建機レンタル業界では、メインフレームからのマイグレーションでシステム更改のニーズが高まっており、それに伴った建機レンタル管理システムの浸透を狙っている。両社は今後3年間で100システムの販売を見込んでいる。