NokiaとVodafoneは、欧州においてNokiaのモバイルネットサービスプラットフォームをVodafoneの携帯電話に搭載する提携を発表した。
この提携により、音楽、地図、ゲーム、ソーシャルネットワークを含むNokiaの「Ovi」プラットフォームが、2008年にVodafoneの携帯電話に搭載される予定である。また携帯電話メーカー大手のNokiaは、携帯事業者であるVodafone専用の機器を数種製造する予定である。
新しいプラットフォームは、VodafoneとOviサービスの両方を、両社の音楽ストアを含めて提供することになる。
Nokiaが最初にOviサービスを開始したとき、業界関係者らからは、携帯電話メーカーである同社が、SMS以外のデータ収入を得るために同様のサービスを提供しようと考えている自社の顧客である事業者らの怒りを買うことなく、モバイルインターネットサービスを提供することができるのかと疑問を抱く声もあった。
OvumのアナリストであるJohn Delaney氏は、今回のVodafoneとの提携は、同プラットフォームにとって重大な飛躍となるだろうと述べた。
同氏は調査報告の中で、「欧州におけるすべての事業者の中で、Vodafoneは自身のサービスに影響を及ぼすことなくOviブランドを推進できる最良の立場にある。Vodafoneは2002年終わりの『Vodafone Live』提供開始以来、自社をコンテンツサービスブランドとして構築し、促進するために多大の投資をしてきた。その時期に提供され始めたすべての事業者ポータルブランドの中で、Vodafone Liveは明らかに最大の地位を誇る。したがって、Vodafoneは自社のブランドに影響を及ぼすことなく、他の強力なブランドを取り込むことができるのだ」と述べている。
Vodafoneは、2007年の間に大手インターネット企業らとのコンテンツに関する契約をいくつか発表した。例えば、同社の携帯電話にGoogle Maps、MySpace.com、YouTubeを搭載する契約を交わしている。
Oviを搭載することを決めた事業者はVodafoneが初めてではない。Nokiaは、2007年に入ってスペインの事業者Telefonica Movilesとの提携を発表している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ