Oracle Corporationが開催している「Oracle OpenWorld 2007 San Francisco」の2日目となる11月12日、基調講演に同社の社長、Charles Phillips氏が登場。1977の会社設立から30年にわたる同社のイノベーションの歴史と次の新しいテクノロジについて語った。
Phillips氏は、「現在のOracleがあるのは、データベース、ミドルウェア、アプリケーションという、中核となる3つの分野で常にイノベーションを続けてきたから。この考え方は今後も変わらない」と言う。
「データベース分野の47%というシェアは、2位と3位をあわせたシェよりも高い。Oracle Database 11gでさらに差を開きたい。またミドルウェア分野は、現在最も成長している分野で、前四半期比で129%成長した。これはポイントソリューションではなく、トータルなソリューションを提供できるため。さらに、アプリケーションの分野では、金融、製造、流通など、より業界に特化したソリューションの提供でイノベーションを加速する」(Phillips氏)
同氏はまた、最近の買収戦略についても紹介。「ユニークなテクノロジを持った企業を買収することで、イノベーションを加速させることができる」と話す。同社は過去2年間に、PeopleSoftやSiebel、Hyperionなど、約200億円をかけて36社を買収した。つい最近も、BEA Systemsを67億ドルで買収するという提案を行ったばかりだ。
Phillips氏は、「今後も、さらにコアコンピタンスに注力していく」と話し、同カンファレンスでの新たなイノベーションを紹介した。今回、発表された主な内容は次のとおり。
- Oracle Application Integration Architecture(AIA)
- Oracle Fusion Middleware 11g(ベータ4)
- Oracle LogicalApps Active Governance
- Oracle Agile PLM
- Oracle Enterprise Manager 11g(ベータ)
- MyOracle Support Software Configuration Manager
- Oracle VM
続いてPhillips氏は、Oracleのサーバテクノロジ担当エグゼクティブバイスプレジデントであるChuck Rozwat氏をステージに招き、新しい製品それぞれにあったビジネスシナリオに基づくデモを紹介した。