独自のJavaを使用するグーグル「Android」で広がる波紋 - (page 4)

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:アークコミュニケーションズ、瀧野恒子、國分真人

2007-11-22 16:00

 SDKに関する情報をいくつか紹介しておこう。

  •  携帯電話ネットワークの主要技術であるGSMネットワークのサポートには触れているが、GSMの最大のライバルであるQualcommのCDMAのサポートについては記載がない。しかしHorowitz氏は、QualcommなどのCDMAアライアンス参加企業がOHAのメンバーであることを指摘し、「いずれCDMAもサポートされる」と語る。「ロードマップに何が含まれているのかは我々には明らかだが、今の時点で具体的なサポートについて外部に語るつもりはない」(Horowitz氏)
  •  OHAはタッチスクリーン技術をサポートしている。iPhoneはマルチタッチという注目すべき機能でユーザーインターフェースの新たな可能性を切り開いたが、この点についてはHorowitz氏はコメントを控え、「Android SDKの最初のバージョンではマルチタッチはサポートしていない」と述べるにとどまった。
  •  プログラマーからフィードバックが入りはじめたら、GoogleはAndroid SDKの新バージョンをリリースする。「我々は必ず定期的にリリースする」(Horowitz氏)
  •  ソフトウェアは、たとえば200MHz ARM 9プロセッサ搭載機種など、ミッドレンジの携帯電話用ハードウェアで高速に動作するものでなければならない。Horowitz氏は「ハイエンドプロセッサを必要とせずに幅広い機種の携帯電話で動作するソフトウェアを確実に開発できるようにすることが、プロジェクトの最終目標の1つである」と語る。「そうしたソフトウェアを高性能デバイスに移植したら、高速に動作するのは間違いない」
  •  SDKを使用して開発できるのは今のところ、ハードウェアそのものでネイティブに動作するソフトウェアではなく、Javaを基盤にして動作するソフトウェアだけである。Horowitz氏によると、「ネイティブアプリケーションの開発に関心が寄せられているのは承知しているが、今の時点でコメントすることは何もない」ということだ。ただし、パフォーマンスが問題になることはない。「我々のシステムはパフォーマンスが重要な分野でネイティブコードの長所をフルに利用するように設計されており、この機能をGoogleのフレームワークAPIを通して利用できる」(Horowitz氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  2. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]