SDKに関する情報をいくつか紹介しておこう。
- 携帯電話ネットワークの主要技術であるGSMネットワークのサポートには触れているが、GSMの最大のライバルであるQualcommのCDMAのサポートについては記載がない。しかしHorowitz氏は、QualcommなどのCDMAアライアンス参加企業がOHAのメンバーであることを指摘し、「いずれCDMAもサポートされる」と語る。「ロードマップに何が含まれているのかは我々には明らかだが、今の時点で具体的なサポートについて外部に語るつもりはない」(Horowitz氏)
- OHAはタッチスクリーン技術をサポートしている。iPhoneはマルチタッチという注目すべき機能でユーザーインターフェースの新たな可能性を切り開いたが、この点についてはHorowitz氏はコメントを控え、「Android SDKの最初のバージョンではマルチタッチはサポートしていない」と述べるにとどまった。
- プログラマーからフィードバックが入りはじめたら、GoogleはAndroid SDKの新バージョンをリリースする。「我々は必ず定期的にリリースする」(Horowitz氏)
- ソフトウェアは、たとえば200MHz ARM 9プロセッサ搭載機種など、ミッドレンジの携帯電話用ハードウェアで高速に動作するものでなければならない。Horowitz氏は「ハイエンドプロセッサを必要とせずに幅広い機種の携帯電話で動作するソフトウェアを確実に開発できるようにすることが、プロジェクトの最終目標の1つである」と語る。「そうしたソフトウェアを高性能デバイスに移植したら、高速に動作するのは間違いない」
- SDKを使用して開発できるのは今のところ、ハードウェアそのものでネイティブに動作するソフトウェアではなく、Javaを基盤にして動作するソフトウェアだけである。Horowitz氏によると、「ネイティブアプリケーションの開発に関心が寄せられているのは承知しているが、今の時点でコメントすることは何もない」ということだ。ただし、パフォーマンスが問題になることはない。「我々のシステムはパフォーマンスが重要な分野でネイティブコードの長所をフルに利用するように設計されており、この機能をGoogleのフレームワークAPIを通して利用できる」(Horowitz氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ