「オープンな環境での“NAS on SAN”を実現できているのは、我々だけ」--ONStor CEO - (page 3)

宍戸周夫(テラメディア)

2007-11-19 18:28

「NAS on SAN」でストレージを統合

--ONStorは、2006年に日本SGIと提携し、日本市場に参入しましたね。その狙いは何ですか。

 日本SGIは優れたコンテンツ管理のソリューションを数多く提供していますが、そこでは大容量のコンテンツを単に保存するのではなく、共有することが重要になります。その点、ONStorの製品は大きなコンテンツを管理することが可能で、また複数のストレージを束ね、そのレイヤを仮想化することもできます。

 日本SGIは独自のストレージを始め、さまざまなSAN製品を提供していますが、そのSANの環境をそのままNAS化できるのはONStorだけです。最近、IDCやGartnerが「NAS on SAN」という言葉を使い始めていますが、このようにSAN環境をそのままNAS化するというのは、ONStorにしかできないのです。

 ONStorは、異なる種類のストレージにまたがったファイルシステムを作ることができます。また同様に、ストレージの種類が違ってもデータミラーリングがかけられ、ディザスタリカバリにも、バーチャルサーバにも対応できます。

 米国では既に40種類のストレージ間で、これが可能になっています。これこそが「NAS on SAN」の世界であり、これまでのストレージとはまったく違う市場を生み出しています。

--最後に今後のビジネス展開についてお聞きします。ストレージを巡っては仮想化や環境の問題などがあると指摘されましたが、中でも最も重要な課題は何だと考えていますか。

 一言でいえば「データマネジメントの容易化(Ease of Data Management)」ですね。この言葉には、ストレージ、データプロテクション、データ移行などが含まれます。

 CIOの皆さんはONStorがROI的にいかに優位かを考えていただきたいと思います。我々は省エネ、省スペース、さらに人員の削減、さらにストレージコストに対する柔軟性を提供できます。これらのすべてをひとつのソリューションとして提供できるわけです。

 これらはすべて異なった取り組みのようにも思えますが、当社はこれをひとつの取り組みとして、経済的な優位性を持ってお客様に提供できるのです。

Bob Miller氏 「顧客は、自分たちの問題を解決してくれる製品を求めているのであり、各社固有のソリューションを求めているわけではない」と語る、ONStor CEOのBob Miller氏。

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