「NAS on SAN」でストレージを統合
--ONStorは、2006年に日本SGIと提携し、日本市場に参入しましたね。その狙いは何ですか。
日本SGIは優れたコンテンツ管理のソリューションを数多く提供していますが、そこでは大容量のコンテンツを単に保存するのではなく、共有することが重要になります。その点、ONStorの製品は大きなコンテンツを管理することが可能で、また複数のストレージを束ね、そのレイヤを仮想化することもできます。
日本SGIは独自のストレージを始め、さまざまなSAN製品を提供していますが、そのSANの環境をそのままNAS化できるのはONStorだけです。最近、IDCやGartnerが「NAS on SAN」という言葉を使い始めていますが、このようにSAN環境をそのままNAS化するというのは、ONStorにしかできないのです。
ONStorは、異なる種類のストレージにまたがったファイルシステムを作ることができます。また同様に、ストレージの種類が違ってもデータミラーリングがかけられ、ディザスタリカバリにも、バーチャルサーバにも対応できます。
米国では既に40種類のストレージ間で、これが可能になっています。これこそが「NAS on SAN」の世界であり、これまでのストレージとはまったく違う市場を生み出しています。
--最後に今後のビジネス展開についてお聞きします。ストレージを巡っては仮想化や環境の問題などがあると指摘されましたが、中でも最も重要な課題は何だと考えていますか。
一言でいえば「データマネジメントの容易化(Ease of Data Management)」ですね。この言葉には、ストレージ、データプロテクション、データ移行などが含まれます。
CIOの皆さんはONStorがROI的にいかに優位かを考えていただきたいと思います。我々は省エネ、省スペース、さらに人員の削減、さらにストレージコストに対する柔軟性を提供できます。これらのすべてをひとつのソリューションとして提供できるわけです。
これらはすべて異なった取り組みのようにも思えますが、当社はこれをひとつの取り組みとして、経済的な優位性を持ってお客様に提供できるのです。
