MIJS、バーチャル検証センターを開設--アプリケーション連携規格を公開へ

萩原弘明 2007年11月20日 18時00分

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 ソフトウェアベンダー24社が集結し、ソフトウェア間の連携と海外進出を目指す「メイド・イン・ジャパン・ソフトウェア・コンソーシアム(MIJS)」はこのほど、創立メンバーの1社であるクオリティ内に「MIJSバーチャル検証センター」を開設した。11月29日に開かれる、第2回MIJSカンファレンス「Japan」で詳細を公開する。

 MIJSはシステム構築の効率化、ユーザビリティの向上などの実現のため、2006年8月の設立以来トランザクション、マスタデータ、共通機能の各機能別に標準規格化を進めてきた。今回のカンファレンスではその具体的成果として仕訳、受注、製造、社員、部門の各データを社内で一元管理する標準規格の第1弾を発表するもの。MIJSバーチャル検証センターのシステム構成に基づいて実際にデモンストレーションを行う。

 これまで日本の企業内では各業務ごとにアプリケーションを開発するケースが多かった。このため、たとえば製品を受注してから出荷するまで受注データ、製造データ、仕訳データなどをそれぞれのマスタに登録したうえで書類に打ち出し、下流工程に手渡しすることが多かった。下流工程ではそのデータをまた自部門のマスタに登録して書類化する。

 これでは作業効率の向上が望めないばかりでなく、入力ミスなどの可能性も否めない。これらを解消するための規格が今回発表されるもので、各アプリケーションベンダーはこの規格にあわせたアダプタを開発することで“n対n”の連携を実現することができる。

 前記の通りMIJSではトランザクション、マスタデータ、共通機能に分けて開発を行ってきたが、これはデータの性質が異なるためだ。トランザクションデータは日々の業務のなかで発生し、短期間で更新され消費されていく。仕訳、受注、製造などのデータがこれに該当する。これらの連携は業務効率の向上という点で欠かせない。

 これに対してマスタデータはひとたび入力されると長期間にわたって保存されることが多い。たとえば社員データは人事異動のないかぎり更新されることはない。しかし更新が必要になると多くのアプリケーションに影響を与えることになる。業務アプリケーションはもちろん、給与、ワークフロー、メールなどもそのなかに含まれる。こうしたデータを共通化することで各アプリケーションごとの再入力を省力化でき、データの整合性を確保する。

 こうした連携を実証するのがMIJSバーチャル検証センターで、コンソーシアム参加ベンダのうち16社、19のソフトウェアが“n対n”連携を実現している。MIJSではこれらの規格をオープンなものとして広く公開し、コンソーシアム参加ベンダー以外にもエンドユーザー企業やSIベンダーなどに採用を働きかけていく方針だ。

 今後もMIJSではアプリケーションの連携と標準規格化を推進していく予定だが、そのなかでも「SaaSポータルサイト」は注目だろう。これは連携をとったアプリケーションをベンダー各社がひとつのポータルサイトに公開し、エンドユーザーが自社に合ったアプリケーションを購入または利用できるというものだ。これにより実績のあるソフトウェアを自由に選択でき、かつデータも一元管理できるようになるというものだ。このサイトについても今回のカンファレンスでロードマップが示される予定だ。

MIJSバーチャル検証センター参加ベンダーとソフトウェア
会社名製品名
ソフトブレーンeセールスマネージャー
アプレッソDataSpider
システムインテグレータSI Web Shoping BtoC版、SI Web Shoping BtoB版
ビーエスピーA-AUTO、Loganizer
東洋ビジネス
エンジニアリング
MCFrame
サイエンティアProgress@Site HR
アクセラテクノロジAccela BizSearch
エルムSOLViT
弥生弥生会計
ウイングアーク
テクノロジーズ
SVF/RDE、Dr.Sum EA
インフォベックGRANDIT
エイジアWEB CAS
リードレックスR-PiCS
構造計画研究所MBO SYSTEM
サイボウズガルーン2
エス・エス・ジェイSuperStream

第2回MIJSカンファレンスの開催概要

  • 日時:2007年11月29日(木)/朝10時15分〜夜6時
  • 会場:東京都・目黒雅叙園2階/会費:無料

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