「新製品はTeamcenter史上最も重要な意味を持つ」:シーメンスPLMソフトウェア - (page 2)

高田真吾(ライトセブン)

2007-11-21 07:00

--他社製品や前バージョンと比較した強みはなんですか?

 Teamcenterは、高いパフォーマンスとスケーラビリティを兼ね備えた製品です。グローバルにビジネスを展開する巨大製造業でも使用できる設計を採っていて、カスタマイズも容易です。また、要件管理、製造計画、プロジェクトのスケジュール管理にしろ、他社製品に比べて、個々のアプリケーションがカバーする範囲は広いことが特徴です。現に、世界のトップ企業が、われわれの製品を活用することで成功を収めています。

 新製品は、Teamcenter史上、最も重要な意味を持ちます。まず、アップグレードしたTeamcenter 2007では、共通のデータモデル、ユーザーインタフェース、デプロイメントモデルを持ったアプリケーション群が、単一のプラットフォーム上に配置されていることが特徴です。また、ソフトウェアのインタフェースを標準化し、アプリケーション間の連携を容易にする「ビジネスモデラ」機能を新たに追加しました。これは、容易な開発を実現する機能で、ウィザードを使用して特定のビジネス環境に合わせたシステム設定や変更を可能にします。この機能によって、メーカーは、システムのカスタマイズやリリース間での工数や経費を削減できます。競合他社は、この機能を持っていません。

--Teamcenterは、統合BOMと目的別BOMのどちらを採用しているのですか?

 統合BOMを採用しています。製品のライフサイクル上には、さまざまなBOMが存在していますが、われわれは単一のBOMを設計BOMの切り口で見るのか、それとも、製造BOMの切り口で見るかの違いだと考えています。製造業者が最も犯しがちな間違いは、異なる複数のBOMに一貫性が欠如してしまうこと。BOMのコアは共通しているので、その設計にあたっては、緊密な関係にあるBOMと製造プロセスのひも付けが重要だと認識しています。

--さまざまなデータ形式でサプライヤーから入手するCADデータを、どのような手法で設計BOMに落とし込んでいくのですか?

 JTと呼ばれるオープンスタンダードなファイル形式をサポートしています。たとえば、AutoCAD、CATIAなど、あらゆる種類のCADデータをJTに翻訳することで、サプライヤーやOEMパートナーとの間で相互にデータを運用することが可能になります。また、ネイティブなCAD情報をシェアすることも可能です。

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