それから、他の人の助力があったり、知恵を借りたりしたにもかかわらず、インチキをして成果をすべて自分の手柄にするやからの仲間入りをしないように。勝者は認めるべき功績を認めるものだ。敗者は必然的に、自分がまいた種を刈り取ることになる。
3.自分を売り込まない--自分がどんな貢献をしているかを会社の皆に知ってもらうことは、自慢することとは違って、単なる賢い行為なのだ。敗者はよく、自分の成果を他人に知ってもらうことの大切さが分かっていなかったり、まったく間違ったやり方で売り込みに精を出してしまったりする。
他の人が自分を評価してくれるとあてにするのは、良く言っても「古風な」考えだ。誰もがフォードやシボレーの車に乗り、ママは家にいて家事を担当し、パパはほんの10kmほど通勤して、アメリカは技術と経営の分野で他を寄せ付けないリーダーであることを誰も疑わなかった古き良き時代でさえ、そのような考えは世間知らずだったはずだ。
今の実業界では、個人のキャリアに影響を及ぼす決断が非常にすばやく下される。創業間もない会社のエグゼクティブで、長期にわたるキャリアを築き、リッチになれる新しい会社に加わったとつい先ほど思ったのに、会社が競争相手に買収された人たちを知っている。すばらしいキャリアを経験してきたが、業界の変化のために雇用する側が成功できなかった人たちも知っている。彼らは新しい上司に、なぜ自分を新会社に残す必要があるかを説明することになった。そんな立場にはなりたくないものだ。
利用できる手段は何でも使って、自分の成果を確実に、会社の人や業界内の他の場所で知ってもらうようにしよう。自分の長期的な成功のことで頭がいっぱいになるであろう人たちの手に、あなたの将来を託してはならない。