「各アプリケーションの中には帳票、ログ、ジョブ管理、分析など共通した機能がある。技術部会ではこれを共通インフラとしてSOA化してモジュール化し、アプリケーションから外に出すことにした。つまり、これをインフラとして各アプリケーションを共通化、共用化することができる」
現在のMIJS会員企業の約半数は業務アプリケーションベンダーだが、残りの半分はこうした共通インフラを担う会社。こうした企業と業務アプリケーションの企業が連携することで、高度な製品連携が可能になる。さらに、MIJSはこうした製品連携をテストするためバーチャル検証センターを設置している。
講演では続いて、アプレッソの小野氏が登壇して、現在の製品連携の様子を社員マスタ登録、そしてトランザクション連携の様子を実際にデモンストレーションしている。
最後に梅田氏は「これまでの取り組みで、ひとつひとつをつなげなくてもMIJSの標準につなげれば、全部がつながるということが実証できた。今後はその連携のためのインフラをさらに拡大するとともに、SaaS(Software as a Service)をMIJSとして推進したい。SaaSには連携が不可欠であり、MIJSという枠組みの中で1社が展開するSaaSとは異なる真のSaaSを進めていきたい。オーディオ業界に遅れること35年。ようやくソフトウェア業界もインターフェースの標準規格化という時代に入った」と述べ、講演を終えた。