グループネットは、米Vivisimoが開発する企業向け検索エンジンの新バージョン「Vivisimo Velocity 6」を12月初旬に出荷開始する。
Vivisimo Velocityは、検索したコンテンツに含まれるキーワードを独自のアルゴリズムで解析し、自動的にカテゴリを生成する「クラスタリング機能」が特長となっている企業向け検索エンジン。日本ではグループネットが国内総代理店として、日本における開発協力、販売、サポートを行っており、多くの導入実績を持つ。
新バージョンとなる「Vivisimo Velocity 6」の最大の特徴は、検索結果を利用者間で共有可能な、検索結果のブックマーク機能、ソーシャルタギング機能が新たに搭載された点だ。
ブックマーク機能は、指定した検索結果のURLを、各ユーザーが仮想的なフォルダに格納し、必要に応じて他のユーザーと共有できる機能。また、ソーシャルタギング機能は、検索結果のURLに対してタグ、コメントの入力や、評価ポイントの登録が行える機能である。ユーザーによって入力されたこれらの情報は、インデックスに対するメタデータとして記録され、即時に次回以降の検索結果に対して反映される。また、このメタデータを対象としたクラスタリング(自動カテゴライズ)も可能になっている。
ブックマークやタギングといった機能は、検索結果の表示画面から直接利用できる。企業内検索システム上においては、これらのメタデータをユーザーのID情報とリンクさせることにより、いわゆる「Know-Who検索」の機能も実現可能という。
Vivisimo、CEOで同社の創業者であるRaul Valdes-Perez氏は、新バージョンでのソーシャル機能の標準搭載について「“Web 2.0”というバズワードがあるように、ウェブ上での情報あり方が変わり、その流れが、企業にも波及してきた。ユーザーは、自らの意見や経験を他のサーチユーザーに対して与えることができるようになった。検索結果に対するユーザーのフィードバックを、次の検索結果へと反映することで、ユーザーのエクスペリエンスを高め、必要な情報へ、より迅速にたどりつけるようになる」と、説明する。
Velocityの従来からの特長であるクラスタリングに、これらのソーシャル機能を組み合わせることにより、より幅広いユーザーのニーズに合った、ハイエンドの企業内検索プラットフォームを提供できる体勢が整ったという。
Vivisimo Velocity 6の価格はオープン。検索対象のドキュメント数により価格は変動する。