Microsoftが少なくとも11のWindowsのソフトウェアのセキュリティホールに対するパッチを発行したその日に、U.S. Computer Response Team(US-CERT)はハッカーが悪意のあるMicrosoft Accessデータベースを使った未知の対象に対する攻撃を始めているという警告を出した。
US-CERTの警告によれば、攻撃者はMicrosoft Accessが特別に用意されたデータベースファイルを扱った場合に生じる、未修正のスタックバッファオーバーフローの脆弱性を使っているという。
特別に用意されたMicrosoft Accessデータベース(例えばファイルタイプが .MDBのもの)を開くと、それ以上のユーザーの関与なしに任意のコードが実行される可能性がある。Microsoft Accessのファイルは危険度が高いと考えられ、Microsoft Accessの脆弱性を利用しなくても任意のコードを実行できる可能性がある。
Microsoftのセキュリティ対応センターのディレクターであるMark Miller氏は、同社はこの攻撃の報告については承知しており、使われているファイルタイプ(.MDB)は安全でないファイルタイプであると強調した。「各種のMicrosoftアプリケーションはユーザーがこのタイプのファイルを開くのを阻止するか、ファイルを開く前に警告するようになっている」と、Miller氏は電子メールで述べている。
この種類の攻撃を防ぐために、US-CERTは次のことを推奨している。
- 迷惑メールのメッセージの添付ファイルは開かない
- 危険度の高い添付ファイルを電子メールゲートウェイでブロックする
Microsoft Jetのデータベースエンジン(Microsoft Accessに組み込まれている)のコード実行セキュリティホールの実証コードが公開されている。このセキュリティホールは、Windows XP SP2上のMicrosoft Office Access 2003に影響を与える。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ