ESP導入に有効な6種類の業務シナリオを提供--ウチダスペクトラムの「SMART/InSightサーチアプリケーション」 - (page 2)

山下竜大(編集部)

2007-12-18 14:21

エンタープライズサーチにいち早く注目

 ウチダスペクトラムでは、2003年よりノルウェーのオスロに本拠地を置くエンタープライズサーチベンダーであるFAST Search & Transferの検索エンジン「FAST Data Search」にいち早く注目。日本市場向けに展開し。

 その後、2005年10月には、FAST Data Searchを中核としたエンタープライズサーチソリューション「SMART/InSight」の提供を開始した。

 製品名に用いられている「Insight」は、英語で「洞察力(見抜くこと)」を意味する言葉。企業システムに蓄積された膨大なデータから本当に必要な情報を迅速に見つけ出し、“賢く(スマート)洞察できる”ソリューションを実現するという思いが込められている。

ウチダスペクトラムの「町田氏 ウチダスペクトラム 代表取締役社長、町田潔氏。

 ウチダスペクトラムの代表取締役社長、町田潔氏は、「企業システムに蓄積された知的資源を生かしながら経営を行っていくことは日本の企業にとって必要なこと。グローバル企業にとっては、さらに重要になる。それでは現在、「賢い洞察」が可能な仕組みをどれだけの企業が持っているだろう」と語る。

 この疑問に答えることが、同社がSMART/InSightを提供するに至った理由のひとつでもある。同製品は2006年4月より、Web2.0対応機能を搭載した現バージョン「SMART/InSight 2.0」がリリースされている。

 「しかし、ESPはあくまでもエンジン」と町田氏。「単にESPを提供することが我々の最終的な目的ではない。ESPの上に最適化された業務アプリケーションやナレッジマネジメントの基盤を構築することが最大の目的だ」と言う。

 SMART/InSightの提供は、情報統合のためのプラットフォームの充実であり「フェーズ1」に過ぎない。“構築したプラットフォームを活用して何ができるのかを実証する”という「フェーズ2」こそが同社にとって最大のテーマといえる。

 町田氏は、「“ESPを導入することで、情報の検索が70%効率化されました”というのは、フェーズ1の効果。フェーズ2では、業務においてこれだけの投資利益率(ROI)の向上や総保有コスト(TCO)の削減が実現できました、という導入効果を実証することを目指している」と話している。

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